Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Wargaming Column】女子校シミュレーション・ゲーム部を作ってみる

正直、アホな記事は一回こっきりでいいだろと思ってたんですが、 築地先生から「市川さん、もう擬人化は古いんですよ! 今は「○○が好きな女の子」がイイんですよ!」的ツッコミが入ったので再挑戦。 女子校のシミュレーション・ゲーム部、 顧問の先生は美女、生徒は美少女と云うありえない設定でよろしく。

●メイン・ヒロイン。高校一年生。初心者かつ新入部員。引っ込み思案で部活を決めかねてる間に、強引に入部させられた可哀想な子。それでも根はマジメなので、必死に先輩と会話を試みるも、「えーっ、日本とドイツって同盟してたんですかー?」「私、日本史なら詳しいですよー!天地人、毎週観てます」などと不用意に口走って先輩たちをイラつかせる。しかし初心者ながら強運の持ち主で、振るダイスはすべて最高の戦果を叩き出し、逆に対戦相手のダイス目を最悪に導く謎のオーラを放つ。サブ・ヒロインから「あんたとは絶対に運ゲー遊ばないわよ!」と敬遠される。先輩が長年かかって編み出した「PGG」必勝法を、ダイス運だけで粉砕し、カードドリブン・ゲームでも最適な鬼引きを見せて連勝し、「SAMURAI」長篠合戦シナリオでは武田軍なのに勝ってしまう恐ろしい子 (第3話「秘技・高梨パラドックス崩し!」)。 ただ本人はダイス運だけに頼るのを良しとせず、ひたむきにウォーゲーマーとして精進を続けるがんばり屋さん。4ページを越えるルールブックを読むと気絶する弱点があるが、彼女が将来「ASL」世界最強王座に就くことはまだ誰も知らない……

●サブ・ヒロイン。高校一年生。新入部員だけどゲーム歴は長い。幼い頃からウォーゲーマーの父に英才教育をほどこされ、3歳にして「Air War」のホーミング・ミサイル戦闘をこなし、 夜寝る前には鹿内靖氏の「見敵必戦」を読み聞かせられたと云う。基本的に必勝法を研究するのが好きで、ランダム性の高いゲームは苦手。だが初心者のメイン・ヒロインを舐めてかかるも、父から叩き込まれた「エポック・バルジ」必勝法をダイス運だけで破られ、それ以来メイン・ヒロインを激しくライバル視する。メイン「今日は、運が良かっただけだよー」 サブ「分かってるわよそんな事!だからムカツクのよ!」 しかし夏期合宿で「第二次欧州大戦」のドイツ軍司令官を任された時は、参謀長のメイン・ヒロイン(主にダイス振る役)との名コンビぶりを発揮し、見事1941年冬にモスクワを落とす快挙を成し遂げ、以来良き相棒となる(第6話「失われなかった勝利」)。

●無機質系ヒロイン。高校一年生。新入部員。ゲーム歴は不明。理性的な性格らしいが、いつも無表情で何を考えているか分からない。時代を問わずディティールの細かい戦術級ゲームを得意とし、常に分厚い「ASL」ルールブックを熟読している。 当然ルーマニア軍TACAM-60自走砲のスペックだの、ナポレオン時代のフランス軍軽騎兵の上着の裏地の色にまで詳しいが、博識をひけらかすような事は決してしない寡黙な子。なにやら過去にウォーゲームがらみのトラウマがあったらしく、「私はあなたのユニットじゃない」などと意味不明なキレ方をするが、メイン・ヒロインと出会って以来、少しずつ人間性を取り戻していく(第8話「老害、襲来」)。

●妄想系ヒロイン。高校一年生。新入部員。キャラクター・ゲーム好き。愛すべき問題児。元々は「土方×沖田」「景勝×兼続」などの真っ当な路線の子だったが、入部以来、妄想力と擬人化力に拍車がかかったらしく、最近では「タイガーI×T34/85」「混乱ユニット×8-0指揮官」に悶絶し、あげくの果ては「ステップロス状態×補給切れチェック」も嗜む。真面目な作戦研究ばかりが載った部の同人誌に「積み木×カードドリブン」マンガを描こうとして先輩たちから睨まれる。当然ゲーム中も悶えっぱなしで、「戦国大名」フリーシナリオでは上杉景虎木村重成天草四郎を集めて 架空イケメン大名家を結成しキャッキャウフフしていた(第10話「■女子バーサーク!」)。

しまった。一人一人作り込んだら、4人しか出来なかった。 「その2」を書くかどうかは未定……いややっぱ止めとこう。