Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

CMJ58+73「悪の枢軸2003」AAR

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今日は、Yossy氏宅にて日本版コマンドマガジン58+73号を併用した「Korea2005」のシナリオ「悪の枢軸2003」を対戦した。2003年春、アメリカがイラク戦争を始めた時、その隙をついて北軍が南下したらと言う仮想シナリオである。当然、アメリカ軍の増援はほとんど無く、南軍にとってかなり厳しい状況設定となっている。

今回は自分が北軍担当。非武装地帯に侵攻部隊を配置し、半島西岸~中央に戦力を集中した。トンネルを通じてのコマンド部隊の侵攻、空挺降下に続いて攻撃開始。しかし非武装地帯に隣接したヘクスでは攻撃力が半減するのでたいした戦果は無し。ZOCも無いゲームなので、南軍ユニットはスルスル後退していく。3ターンにはソウル北方の穴から北軍が大挙して首都に迫り、逃げ遅れた南軍前線部隊を包囲除去していく。南軍は、航空制圧攻撃で北軍司令部を狙い撃ち、化学攻撃(防御力半減効果)を喪失させつつ後退。もう、めいっぱいの叩き合いである。

この後は、ソウル攻防戦が中心となった。ソウルの北側2ヘクスに北軍部隊が食い込んだが、この直後の攻撃でARが出て北軍は一旦撤退。しかし前進してきた南軍を再び押し戻し一進一退。その間に北軍予備師団(5-6)が前線に到着し始める。予備師団の戦力は頼りないが、路外移動能力を活かして南軍前線に浸透。一方の南軍は、時間が進むにつれ航空ポイントを増し、10ターン頃には4回の制圧攻撃をすべて命中させ、北軍司令部3個+1個師団を吹き飛ばす始末。それでも化学戦能力を有する北軍機械化軍団司令部が最後まで2つ残り、攻撃の起点として活躍してくれた。

終盤ではソウル北部で南軍が反撃に出たものの、EXをくらって貴重な2個師団があえなく除去。ソウル全市も北軍が奪い、南軍は戦線が張れぬほど摩滅したので12ターン辺りでゲーム終了とした。プレイタイムは3時間半ぐらい。

久しぶりの対戦だったが、遊んでいるうちに勘を取り戻した。道路事情のおかげで南下ルートは意外と少なく、しかもその全てで突破を計るのはなかなか困難。今回は東岸ルートを放置し、ソウルへの直接攻撃を重視した。当然、南軍戦力もソウルへ集まってくるが、その辺りのタイミングで北軍予備師団を中央へ投入する。弱小とは言え、山間の戦線を移動できる能力は侮れない。もっともこのシナリオは南軍増援がほとんど無いので、本当はもっと北軍が苦労するのだけれど。

ところで北軍航空ポイントをどのフェイズに使うかが不明だった。また73号の追加シナリオにおいて、1回の制圧攻撃に使用できる航空ポイントの上限も見つからなかった。今回は「北軍戦闘フェイズの前に北軍制圧攻撃を行う」「制圧攻撃に使用できるのは3航空ポイントまで」としたが……