Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Great Battles of History】GMT「Great Battles of Alexander the Great」

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GMT「Great Battles of Alexander the Great」を購入。自分が1999年にウォーゲームに復帰してGreat Battles of Historyシリーズに興味を持った時にはもう品切れていたため、待望の再販だった。

本作に収録されているのは、マケドニアアレキサンダー大王の戦い10会戦である。無論有名なイッソスガウガメラと云った対ペルシア戦争戦もあり、どちらも2005年1月のBlog開始前にプレイした記憶がある。どの戦いでも精強なマケドニア軍が堪能できた一方、ペルシア軍の構成も魅力的に感じた。ギリシア傭兵と云うヨーロッパ式の歩兵部隊がいる一方で、アジア地域の騎兵部隊があり、投げ槍歩兵がありと雑多な文化が入り交じった軍隊であり、それがガウガメラ戦のマップ1.5枚に布陣した様相はなかなか壮観であった。またインド編に登場する戦象も使うのが面白く、やはりGBoHは異文化同士の戦いこそ楽しいと再認識した。

ただGBoH本式ルールでのプレイは少なく、ほとんどがシンプルGBoHルールで済ませていたと思う。イッソス戦にしろガウガメラ戦にしろ、本式ルールでプレイした場合、また印象が変わるかもしれない。最近の自宅ゲーム会では出番が少ないものの、仲間内でのアレキサンダー大王人気も高く、今後遊ぶなら、GBoH本式ルールでも本作の会戦を味わってみたい。

また本作の後継として近々「Great Battles of Alexander Expanded Deluxe Edition」が発売されると云う。そちらは追加モジュール「Diadochoi」「Phalanx」も含めて15会戦以上収録した大ボリュームゲームになるようだ。今更買い換える予定は無いが、古代戦ファン、アレキサンダー大王ファンであれば、その主だった戦闘が一通り揃ったセットになるだろうから逃す手はないと思う。

完全版 アレクサンドロス―世界帝国への夢

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