巨大戦艦ビスマルク―独・英艦隊、最後の大海戦 (ハヤカワ文庫NF)
- 作者: ブルカルト・フォンミュレンハイム=レッヒベルク,Baron Burkard von M¨ullenheim‐Rechberg,佐和誠
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07
- メディア: 文庫
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文庫化された「巨大戦艦ビスマルク」を購入。原書のサブタイトルに「A Survivor's Story」とあるように、本書は、ドイツ戦艦ビスマルクに実際の砲術士官として乗り組み、ビスマルク撃沈後にも生存したレッヒベルク海軍少佐による、戦闘記録である。実際の乗組員であるため、「ライン演習」作戦での戦闘経過は詳細であり、終始ビスマルク側=ドイツ海軍側の戦闘として語られている。
一方、古い本だが「戦艦ビスマルクの最期」では、戦艦ビスマルクを追うイギリス海軍寄りの部分が多い。こちらは、追う側の苦戦や、巡洋戦艦フッドを失った衝撃にも多く触れられているので、二冊を読むことで、この戦いをより俯瞰的に眺められると思う。