Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

GMT「Ardennes'44 3rd printing」Solo-Play AAR (Battle of the Bulge 75th Anniversary)

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今年はバルジ戦(1944年12月)75周年ということで、8月に購入したGMT「Ardennes'44  3rd printing」をようやくソロプレイ。と言っても、初版以来9年ぶりに触れるため、あくまでリハビリというか、ルールを思い出すための練習といった程度。ドイツ軍の配置も、プレイブックを見て、ほぼそのまま踏襲。しかしよく見ると、第3版のプレイブックに載っている図版は、第2版のものらしく、ユニットの修整が反映されていないことに気づいたが、まあいいか。

そういや9年前の前回のプレイは、横浜のウォーゲーム・クラブ、YSGAのバルジ大会で『初心者に教えてあげて』と言われて行ったら、当日、マッチングが変更され、ベテラン組に投入され、連合軍でボコボコにやられたんだっけ。そうだ、あれ以来「Ardennes'44」がトラウマになって、第2版も買わなかったんだ。そう考えると、感慨深い再会である(ただしもう二度と近藤さんのマッチングは信用しないぞ)。 

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ドイツ第5装甲軍の攻撃は、ENG(交戦・退却も前進も無し)を連発し、いきなり壁にぶち当たった。 

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第6SS装甲軍は、史実通り、第1SS装甲師団パイパー戦闘団が突破。 

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第3ターンあたりで、ようやく教導装甲師団も前進。しかし第2装甲師団と共に渋滞マーカーにハマって、やや停滞気味。 

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パイパー戦闘団の先鋒は、一気にStavelotの手前まで進出。 

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返す刀で、連合軍増援のアメリカ第7機甲師団が南下。これを邪魔するはずだったハイテの空挺部隊は降下に失敗したが、こちらもグライフマーカーで移動を阻んでいる。

と、第3ターンまで進めたところで、今回のソロプレイはお開き。久しぶりだったせいか、ルールの確認に手間取り、たいして進められなかった。まあ、ちょっと触れておくだけでも意味はあるというものよ。

ただ、個人的には、この9年間で、より詳細な大隊級バルジ「GOSS:Wacht am Rhein 2012」や「BCS:Last Blitzkrieg」に触れ、パイパー戦闘団の戦闘を切り取ったシナリオだけ遊ぶ方が好きになっている。「Last Blitzkrieg」では、Monshau戦区もばっさりカットしているが、たしかに「Ardennes'44」でも、要るんだかどうだか、微妙に感じてしまった。とは言え、1ユニット=連隊級で、おおまかにバルジ戦全体を扱ったゲームを手元に1つ置くとすればこの「Ardennes'44」なので、ひとつの定番枠として、また触れてみようと思う。