Endgame at Stalingrad: November 1942 (Modern War Studies: Stalingrad Trilogy, 3)
- 作者: David M. Glantz,Jonathan M. House
- 出版社/メーカー: Univ Pr of Kansas
- 発売日: 2014/03/14
- メディア: ハードカバー
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- 作者: David M. Glantz,Jonathan M. House
- 出版社/メーカー: Univ Pr of Kansas
- 発売日: 2014/06/09
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GMTの新作「Stalingrad'42」が到着し、「TSWW:Barbarossa」もそろそろ発売ということで、David.M.GrantzとJonathan.M.Houseの共著「Endgame at Stalingrad」(2分冊)を購入した。そもそもこれ、2009年に発売された「To the Gates of Stalingrad」「Armageddon in Stalingrad」に続く「スターリングラード3部作」の第3巻として予定されていたものの、発売は大きく遅れて2014年となり、しかも2分冊になったというシロモノ。自分としても、第1巻・第2巻は2009年に購入したものの、その後、ウォーゲームと戦史史料の断捨離フェイズに入り、第3巻以降は買っていなかった(正確には忘れていた)のだ。
Companion to Endgame at Stalingrad (Modern War Studies)
- 作者: David M. Glantz
- 出版社/メーカー: Univ Pr of Kansas
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: ハードカバー
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しかもこの第3巻、2分冊だけでは収まらず「Companion to Endgame at Stalingrad」という史料集も別売され、実質3分冊、シリーズ全体としては全5冊という凄まじい分量になっている。もちろん今回「Companion」も購入したので、我が家では2009年以来、10年ぶりに全5冊が揃うこととなった。並べてみると、恐ろしいほどのボリューム。これ青作戦、スターリングラード戦だけだぜ。
第1巻「To the Gates of Stalingrad」では、第二次ハリコフ戦から、青作戦の計画立案とその開始が記され、 第2巻「Armageddon in Stalingrad」では、スターリングラードでの市街戦が克明に記されていた。
そして第3巻「Endgame at Stalingrad」の上巻とも言える「Book One」では、ソ連軍の天王星作戦とスターリングラードが包囲されるまでを扱い、下巻である「Book Two」では、ドイツ軍によるスターリングラード救出作戦とその失敗、そしてドイツ第6軍の降伏までを扱っている。
恐らく今現在、青作戦・天王星作戦に関する最良の作戦史と言える本シリーズだが、第3巻で採り上げる歴史的疑問としては「そもそも誰がソ連軍の天王星作戦を立案したのか?」「なぜ天王星作戦は成功したのか?」「第6軍の救出・脱出は可能だったのか?」「なぜドイツ軍の救出作戦は失敗したのか?」「第6軍の降伏に最も責任があったのは誰なのか?」というあたり。これを検証するために「Companion」では、両軍指導部のやり取りも詳細に記されている。
しかし、なるほどその作戦史的研究テーマは分かったものの、さすがにこの分量なので、まだまだその疑問は読み解けていない。一応、先月到着してから、寝る前にちまちま読み進めているが、まだ「Book One」の前半程度。長い旅になりそうだが、おかげさまで「Stalingrad'42」「TSWW:Barbarossa」へのモチベーションは高まっている。
Stalingrad (Modern War Studies)
- 作者: David M. Glantz,Jonathan M. House
- 出版社/メーカー: Univ Pr of Kansas
- 発売日: 2017/03/23
- メディア: ハードカバー
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ちなみにこのシリーズをまとめたダイジェスト版も、2017年に一巻本で出ているが、さすがにそれは買わなくていいよな……