Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

GMT「Holland'44」

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前々から購入しようと思っていた「Holland'44」(2017年発売)をようやく購入。自分の場合、ここ最近、2~3万円の高額ウォーゲームを優先して買っていたため、6千円台で買える本作を、ずっと後回しにしてしまった。しかし先日のウォーゲーマー飲み会で『作戦級とはなんぞや?』というお題が出た時に、ふと本作が頭に思い浮かんだ。空挺作戦そのものの作戦立案はせず、すでに決定されたマーケット=ガーデン作戦の遂行を行い、主にその戦術行動を選択するゲームは、むしろ戦術級ゲームと言っても良いんじゃないかと思い、だったらそのあたりも、そろそろ確認するかという流れで入手。来月は、マーケット=ガーデン作戦75周年(1944年⇨2019年)だし、タイミング的にも良いかなと。

幸い、すでに日本語版ルールも公開されているが、ざっと見たところ、やはりMark Simonitch作の「Ardennes'44」「Normandy'44」「France'40」と近く、遊びやすく、それでいてディティールもそれなりに盛り込まれているシステムだった。ゲームスケールは、1ヘクス=2km、1ターン=8時間(午前・午後・夜間)、1ユニット=大隊を基本として、1944年9月17日~9月23日までのマーケット・ガーデン作戦を扱う。恐らく大隊級マーケット=ガーデン戦ゲームの、新しい定番になり得るものだと思う。

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マップは、横長で1枚強というサイズ。さすがイギリス第30軍団の攻撃開始地点から眺めると、一番奥の最終ゴール、Arnhemが遠く感じる。

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カウンターの作りは、近年のSimonitch作とほぼ同様。もういっそSSS(Simonitch Standard Series/System)とか呼べば良いんじゃないだろうか。

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ドイツ軍ユニットには、未確認の「?」状態で配置されるモノもあり。連合軍ユニットが、そのヘクスに進入するか攻撃すると、正体が暴かれ、ダミーユニットの場合もある……という、同じくマーケット=ガーデン作戦を扱った「GTS/The Devil's Cauldron」と同じ仕組みだった。

シナリオは、最初の11ターンを扱うショートゲームと、全20ターンのキャンペーンゲーム。とりあえずショートゲームから味見してみないと。

たぶん「Ardennes'44」が自分の中の「連隊級ベスト・バルジ戦ゲーム」であるように、本作も「大隊級ベスト・マーケット=ガーデン作戦ゲーム」になってくれると思う。デザイナーズノートにもVictory Games「Hell's Highway」への謝辞があったが、たしかにこの21世紀で「Hell's Highway」に置き換わる、定番的な作品になるのだろう。