Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの日記

【Advanced Squad Leader】LFT「Kampfgruppe Scherer Player's Guide」

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先日入手したASLヒストリカル・モジュール「Kampfgruppe Scherer」の追加冊子「Kampfgruppe Scherer Player's Guide」が到着。最初はクロノノーツゲームさんに入荷予定があるかお訊ねしたものの『今のところ入荷予定無し』とのことなので、直接メーカーに注文してみた。メーカーからは『カンボジアプノンペンで印刷しているから、ヨーロッパ圏よりもアジア圏の方が配送料が安いよ』とは聞いていたが、それでも本体33ユーロ+送料11ユーロ=合計44ユーロ=約6000円ほど。冊子一冊として考えると高いが、注文から到着まで1週間というのは速かった。

本体冊子は、表紙を含めて全60ページ。前半は、シナリオ2「Their Fate Sealed?」(冬季マップ全域を用いる大型シナリオ)の分析記事。ボリュームたっぷり。中盤は、キャンペーンシナリオ分析。後半はキャンペーンゲーム「Five Days in May」のリプレイ記事と大きく三部構成になっている。

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「Their Fate Sealed?」シナリオ分析では、ホルムの街区をセクション分けして、各街区にどのような作戦・戦術的意味があるか等を解説。最初に守るのはどこが良いか、良好な観測地点はどこか等々。 

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 「Five Days in May」のリプレイ記事には、写真も多々載っているが、使用されているカウンターのすり減り具合よ!使い込まれたゲーム用具は、それだけである種の畏怖を覚えるものだ……

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「Kampfgruppe Scherer」用のシナリオ8本、ミッション1本が追加。さらにホルムの地図盤を、コルスン包囲陣の一角に見立ててプレイするシナリオも1本あり。

この本誌と、本家「Kampfgruppe Scherer : The Sheild of Cholm」を併せれば、全体として、かなり充実し、完成されたヒストリカル・モジュールになっているのでは?と感じた。

ちなみに「Player's Guide」冒頭の挨拶文は、なかなか面白かった。曰く『多くのASLerが、時間の無さに苦しんでいる。最近の傾向では、短時間で終わるシナリオか、トーナメント的なシナリオが好まれている。もはや「Hill 621(10ターンシナリオ)」「Hube's Pocket(14ターンシナリオ)」のような長期シナリオはもちろん、「Tractor Works(8ターンシナリオ)」の日々さえ過ぎ去ってしまった』『MMPも、世界中のウォーゲーマーの大半がそのようなモンスターを遊ばないことを理解しており、ヒストリカル・モジュールではなく、より小規模のヒストリカルスタディを出版している』とのこと。

恐らくその反動として、この「Kampfgruppe Scherer」も企画されたのだろうが、どっこい、本家MMPも、そろそろスターリングラード戦を扱う大型ヒストリカル・モジュール「Red Factories」(旧Red Barricadesのリメイク)を発売する予定だし、時間の無いウォーゲーマーたちに、まだまだ挑戦的なタイトルを供給してくれるだろうと期待している。自分もウォーゲームに割ける時間は減ってきたが、さてこの「Kampfgruppe Scherer」を自力で訳してプレイする時間は残されているのだろうか……?