Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Advanced Squad Leader】ASL170「11th Company Counterattack」Solo-Play AAR

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せっかく買ったから、「Hakkaa Päälle !」のシナリオをソロプレイしようということでASL170「11th Company Counterattack」を選択。本シナリオは、1944年6月23日、Vyborg近辺でのフィンランド第61歩兵連隊第11中隊による、ソ連軍への反撃を扱ったもの。2本の川に挟まれた小規模地域のシナリオだし、噂のBT42突撃砲も出るので、これにしようと。もっとも史実では、BT42突撃砲は、攻撃開始に間に合わなかった(なので第2ターンからの増援)うえに、砲弾を撃ち尽くして早々と撤収した模様。

勝利条件は、第6ターン終了時までに、フィンランド軍がソ連分隊をすべて混乱させること。今回のソ連軍は、左翼の森と、右翼の個人壕に、前のめり気味に配置してみた。前線で混乱した後、退却できる余地を考えると、こうかなと。後方の開けた地域に布陣すると、ソ連軍よりも射程距離に優るフィンランド分隊に撃ち負けてしまうし。フィンランド軍のBT42突撃砲にしても、近場まで引き寄せて、爆薬を投げ込むチャンスを作った方がいいかなと。

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さて第1ターン。BT42の到着を待たず、フィンランド軍歩兵が攻撃開始。いきなりソ連軍の臨機射撃を浴びて、戦渦からフィンランド軍にヒーローが出現したり、逆にソ連軍は、戦渦によってLMG分隊が戦意喪失(後に除去)するなど、荒れた展開に。(ソ連軍の右翼は個人壕に入っているが、分かりにくいのでカウンター上に置いている)

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第2ターン。フィンランド軍増援のBT42突撃砲が登場。弾薬枯渇値10(射撃の際に2D6振って10以上なら弾切れ)なので、たしかに早期撤収の可能性大。しかしフィンランド軍も、前のめりに配置されたソ連軍の短射程分隊の懐で撃ち合うことになり、次々に混乱・潰走している(自己回復できるのが救い)。

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第3ターン。BT42 B号車の射撃が、ソ連軍LMG分隊を混乱・潰走させた。ソ連軍はこれを回復させようとしたが、またも戦渦が発生し、狂暴兵分隊(写真右の赤いユニット)が出現。しかしそれもフィンランド軍に斬り込む前に射撃によって半数が打ち倒され(損耗)、自ら白兵戦に突入するも、自滅した。

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第4ターンには、BT42 B号車の主砲が故障(そして車両は放棄)したが、すでにソ連軍左翼は8-0指揮官1人を残して壊滅。ソ連軍は、爆薬を抱えた分隊で三度、BT42への突撃を試みたが、いずれも士気チェックに失敗。対戦車ライフルの射撃も、BT42の薄い装甲が貫けない。そうこうするうち、BT42 A号車が致命的命中を放って、ソ連軍LMGスタックを葬った。結局、8-0指揮官を倒したフィンランド軍右翼も側面に迫り、第6ターンまでにすべてのソ連分隊が除去され、フィンランド軍勝利と相成った。

ちなみにBT42 A号車も、最終ターンには弾切れでお役御免。しかしさすが114mm砲。Incremental IFTで歩兵火力に換算すると22火力(23火力でもいいような気もする)の威力はなかなかだった。ただ火力に比して装甲が貧弱なので、相手に砲兵器がある場合は…… 

タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.318 フィンランド軍 突撃砲 BT-42 プラモデル 35318