Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Company Scale System】「Guam:Return to Glory」

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昨年発売された、WWII作戦戦術級CSS(Company Scale System)第二弾「Guam:Return to Glory」をCompass Gamesのセールにて購入。本作のお題は、1944年7月21日~8月10日にかけてのグアム島での戦闘である。ゲームスケールは、前作「Saipan:The Bloody Rock」と同じく、1ヘクス=500m、1ターン=2時間、1ユニット=中隊。カウンターシートは6枚、カウンター総数1056個。前作「Saipan」の訂正カウンターも少々付いている。

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フルマップ4枚でグアム島全島をカバーしているが、全部広げようとすると、かなりのスペースが必要。この写真を撮るために、部屋をかたづけるのが大変だった……。シナリオは、7本収録。キャンペーンシナリオ以外は、どれもマップ1枚以内のシナリオなので、いろいろと遊べそうだ。

史実のグアム戦は、日本軍がサイパン戦での教訓を活かし、水際撃滅策を諦め、内陸の縦深陣地にアメリカ軍を引きずり込んで善戦はしたものの、やはり最終的には自殺的総攻撃で壊滅……という展開。とりあえず日本軍としては、史実より長く遅滞戦闘が継続できるかどうかか目標になるのだろう。しかしランダムイベントとして、前作同様、日本軍スタックが勝手に玉砕突撃をやらかす可能性があるので、完全に統制の取れた遅滞戦闘は無理なのだろうが……

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島を守備する日本軍として、第29師団、第48独立混成旅団、海軍の諸部隊が登場。前作では見られなかった、待ち伏せ、狙撃兵、ブービートラップなど、いかにも遅滞戦闘らしい要素が新登場している。しかしサイパンより広い島なのに、守備部隊はサイパンより少ないなあという印象。

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上陸するアメリカ軍は、第3海兵師団、第1臨時海兵旅団、第77歩兵師団が登場。こちらも新たに、支援火器扱いで軍用犬が登場。実際このグアム戦から、日本軍の探索・警戒用に軍用犬が大量に導入(350匹)されたそうで、ルール的にも、臨機射撃の火力は上げるわ、日本軍の夜間浸透は無効にするわ、狙撃兵やブービートラップの攻撃ダイスを振り直させるわと、なかなかの効能があるので、犬好きウォーゲーマーの諸氏は是非是非。 

とりあえずこちらも、シナリオ1から順に触れていこうと思う。3月にはCSSシリーズ第三弾「Montelimar:Anvil of Fate」も発売されるらしいし、それまでにはひととおり把握しておきたい。ちなみに最近「Montelimar」のユニットも一部公開されたが、やはりGTS「No Question of Surrender」と同じく、自由フランス軍ユニットは、フランス式兵科記号表記なのか(苦笑)

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