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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」The Race for Caen AAR

MMP GTS The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches

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昨日はFORGER氏と 「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」の「The Race for Caen」シナリオを対戦。こちらは先日ソロプレイした「To the Sea」の拡張版・本格版とも言うべきシナリオで、6月6日のD-Day当日、上陸直後のイギリス第50歩兵師団による内陸侵攻と、それに対するドイツ第21装甲師団の反撃を扱っている。1300ターン開始、2100ターンにイギリス第6空挺師団チットが引かれたら、その時点で即座に終了してしまう。

勝利条件は両軍それぞれ3つあり、どれが高得点になるかはランダムに決定される。今回自分はイギリス軍を担当したが、最も得点が高い第一勝利条件はStp17陣地とWater Twr砲台の占拠となった。ドイツ軍の勝利条件は、海岸沿いを走る連絡道路Aに第21装甲師団ユニットを入れるか、ペガサスブリッジを取るか、61高地を確保するかなので、そのあたりを警戒しつつ、作戦を行うことに。

上写真は1300ターン終了時だが、第8歩兵旅団は早くもStp14陣地を強襲で落とし、最優先目標Water Twr砲台攻略に向かっている。一方、第185歩兵旅団もStp17陣地に隣接したが、この陣地、周囲をぐるりと地雷原で囲まれているため、強襲をかける前に「地雷原から出られるか」チェックが必要。その地雷原を啓開するためにシャーマン・クラブ戦車中隊も駆り出されている。とにかくシナリオ開始時、イギリス軍は海岸にうじゃうじゃいる状態なので、どのユニットをどの順番でどちらへ振り向けるか、その交通整理に悩まされた。

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1500ターン終了時。Water Twr砲台には、運良くシャーマン・ファイアフライ戦車中隊の砲撃が命中。強襲も難なく成功し、すでに第8歩兵旅団が占拠している。海岸では、イギリス第41海兵コマンドがWn21陣地を攻略中だが、こちらは地雷原に阻まれ苦戦中。

ドイツ軍は、増援の第22装甲連隊第1大隊(IV号戦車中隊✕3)をペガサスブリッジ方面に投入。また反対側の地図盤西側には自走迫撃砲などに支援された装甲擲弾兵大隊に尾根(Ridge)を越えさせた。その動きだけを見るなら、ドイツ軍の狙いはペガサスブリッジか海岸の連絡道路Aのように思える。しかし地形の関係で、増援の投入先はだいたい決まっており、勝利条件がどうであろうと、増援はだいたいこの形で登場すると思われる。問題はどちらに重心をかけて攻めてくるかだ。

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1700ターン終了時。このターンのドイツ軍は、序盤から連続活性化し、押せ押せムード。ペガサスブリッジ方面ではファイアフライ戦車中隊(IV号戦車より射程が長いためアウトレンジ攻撃される可能性がある)を弾幕で目潰しし、その間に距離を詰めて討ち取る策に出たものの、射撃はいまひとつ振るわず。

ドイツ軍は地図盤西側に、さらなる増援の第22装甲連隊第2大隊(鹵獲フランス製戦車中隊✕3)も投入し、先鋒の擲弾兵中隊を海岸まで1Km(2ヘクス)の地点まで進出させた。これがM3スチュアート戦車中隊+砲撃によって制圧された対戦車砲中隊スタックめがけて強襲を試みたものの、武勇チェック(強襲ができるかどうかの士気チェック)に失敗し、前進停止。

総じてドイツ軍は、ペガサスブリッジと海岸線、双方で攻勢をかけており、どちらが第一勝利条件かはよく分からない。もっとも第21装甲師団の指揮ポイント、派遣ポイントは潤沢なので、ブラフとしての攻勢をかけるだけの余裕もあるようだ。

これに対しイギリス軍は、海兵コマンドの攻撃によって海岸沿いのWn21陣地、Wn24陣地を占拠。連絡道路Aを確保したうえで、進出してきた装甲車や自走砲ファイアフライとM10アキリーズ駆逐戦車中隊で撃破した。第185歩兵旅団は、何度かStp17陣地に強襲をかけたが、いまだ落ちず。

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1900ターン終了時。ドイツ軍はペガサスブリッジ方面でさらなる攻勢に。擲弾兵中隊が空挺陣地に強襲をかけ、ペガサスブリッジへ隣接。IV号戦車隊も、ファイアフライに隣接する距離まで肉薄したが、なかなか射撃が当たらない。ここまで攻めてくるということは、ドイツ軍の第一勝利条件はペガサスブリッジの確保なのだろうか?

また海岸近くの装甲擲弾兵中隊は、今度こそ武勇チェックに成功したものの、M3スチュアート戦車の機会射撃をくらってステップロスし、強襲から退却。支援の装甲車たちもイギリス軍戦車に次々討ち取られ、攻撃力が弱まっていった。後続の鹵獲フランス戦車中隊も、スピットファイア戦闘機の航空攻撃を食らい、ファイアフライ戦車と対戦車砲の射撃ゾーンに足止めされている。

一方イギリス軍第185歩兵旅団は、ようやく強襲に成功し、Stp17陣地を確保した。

最終2100ターンは、海上チット=艦砲射撃から始まり、ペガサスブリッジに迫った擲弾兵中隊が砲撃一発で除去された。そのまま早い段階で第6空挺師団チットが引かれてしまい、シナリオエンド。ドイツ軍の第一勝利条件はペガサスブリッジだったそうだが、これを確保できず、イギリス軍勝利となった。

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2100ターン終了時のペガサスブリッジ方面。双方の戦車大隊が睨み合っているが、お互い弾幕を撃ち合っての目潰しに終始し、どちらもさしたる損害は負わなかった。 

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2100ターン終了時の海岸線。車輌支援を失った平地の擲弾兵たちに、ファイアフライ、M10アキリーズ、対戦車砲が迫るという酷い構図。これがキャンペーンゲームなら、続く夜間ターンのうちに街や村ヘクスに入っておきたいところだ。

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この地域は、東西に尾根(茶色いヘクスサイド)が走っているが、これがある意味、防壁のように機能している。尾根を越える道路は、防壁の出入り口たる門であり、いち早く確保すべき目標なのだ。今回はその確保が遅れてしまい、ドイツ軍の海岸線進出を許してしまった。

シナリオとしては、午前中から始めて午後6時頃終了という1日サイズ。 プレイするたびに勝利得点が異なるため、盤面が同じでも勝ったり負けたりするはず。そういうあたりは面白いし、例会などで1日じっくり遊ぶには良いシナリオだと感じた。