Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Grand Tactical Series】「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」Day of the Tiger AAR

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昨日は、2016年初のウォーゲーム会。昨年末に続き、FORGER氏と「The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」のヴィレル・ボカージュ戦シナリオ「Day of the Tiger」を対戦させていただいた。

今回はまず自分がドイツ軍を担当。前回同様、第1ターンは連合軍直接命令チットから始まった。イギリス第7機甲師団第22機甲旅団は、あらかじめ下車して213高地からヴィレル・ボカージュ近辺に展開。

対してミハエル・ヴィットマン中尉率いるティーガーI半個中隊は、そのど真ん中に降臨。最初の4アクションによる4回射撃でファイアフライ中隊をずたぼろにしてやろうと思ったが、意外に射撃が当たらず、3個ファイアフライ中隊にCohesionヒットを与えた程度であった。この後、ティーガーI半個中隊は、返す刀でファイアフライ中隊から撃ちまくられ、あえなく除去。

しかし増援で駆けつけた装甲教導師団のIV号戦車中隊が、ファイアフライ戦車中隊1、クロムウェル戦車半個中隊、イギリス歩兵中隊1をそれぞれ一撃で除去し、むしろこちらに乗っているのがヴィットマンなのでは?と言うほど活躍した。

もうひとつのティーガーI中隊も、M3スチュアート2個中隊を吹き飛ばし、213高地に陣取るイギリス歩兵中隊も蹂躙してこれを奪取。さらに高地に隣接するファイアフライ中隊を射撃で制圧したうえ、高地から飛び出して強襲戦闘を挑み、これをも除去した。

しかし調子に乗ったIV号戦車中隊は、不用意にファイアフライ中隊の射撃ゾーン内を移動したため機会射撃をくらってステップロスし、後に除去。これによってがら空きになった213高地にイギリス軍ユニットが飛び込めば勝利……だったが、あいにくそれを成し得る部隊が無く、ドイツ軍勝利となった。

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2時間ほどでプレイを終えたので、続けて陣営を入れ替え2戦目を対戦した。今回もまた連合軍直接命令チットで始まったため、イギリス軍には下車して態勢を整える余裕が与えられたわけだ。とりあえず自分はイギリス軍戦車を少し散らばせてみた。213高地周辺に集めておくと、第1ターンのヴィットマン中尉に全部撃たれてしまうかもしれない……と思ったもので。

しかしやってみるとこの策は失敗。たしかに戦車中隊は生き残ったが、GTSは適正な射撃位置に着くのにも苦労させられるシステムであり、わずか4ターンのシナリオでその時間を取られるのはムダだった。集めれば撃たれる、散らばれば撃てない、という何とも厳しい状況設定ではある。まあ元々ヴィットマン中尉が派手に勝利したシナリオなのだから、それを覆すのも難しいということか。

また今回はイギリス軍セクストン自走砲中隊による間接砲撃によって、ティーガー部隊に弾幕を放ち、目つぶし(弾幕マーカーが乗せられたユニットは射程が1ヘクスに限定される)をしてみたが、たいした効果は得られなかった。連合軍チットが先に回ってきてターン序盤に撃てればいいが、無理して指揮ポイントを使って弾幕を置くぐらいなら、普通にファイアフライ中隊にティーガーIを撃たせた方が良いような。

一応、213高地の北側からRidgeヘクスサイドを介さずに射撃すると、縦隊のティーガーIにもかなりの確率でダメージを与えられることは分かった。戦闘モードの戦車でも進入でき、なおかつ防御効果のあるヘッジロウヘクスから撃つのが最良かと思う。

ただし増援のIV号戦車が背後から来てしまうので、そちらをカバーする部隊も必要になる。今回はM10駆逐戦車を配したが、IV号戦車が射程内を接近しているのにもかかわらず、臨機射撃トリガーに4回失敗して一発も撃てないまま、隣接ヘクスまで迫られるというていたらくであった。

という感じで2戦目もドイツ軍が勝利したものの「Day of the Tiger」シナリオもだいぶわかってきた。イギリス軍が勝つのは難しいが、それでもかなり面白い。

※ゲームを提供してくださったFORGERさん、ありがとうございましたm(_ _)m

鋼鉄の死神

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