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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

MMP「Storm Over Normandy」AAR

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今日は秋葉原イエサブにて、MMP社の「Special Ops」誌6号付録「Storm Over Normandy」をルール翻訳者のFORGER氏にインストしていただいた。和訳ルールはBoard Game Geekにアップされている。

Japanese translation / 和訳 | Storm Over Normandy | BoardGameGeek

本作は、1944年6月6日のノルマンディ上陸から一週間の戦闘をエリア式で表現したゲーム。だったらすでに同テーマの「Breakout Normandy(以下BN)」があるじゃないかと言いたいところだが、実際本作は「BN」のシンプル版と云った趣である。「BN」は上陸後数週間を扱うロングスパンのゲームだったが、こちらは一週間のみ。しかし「BN」で複雑に感じられた河川や橋梁ルールは排され、かなり遊びやすくなっている。カードも用いるが、カードドリブンシステムではなく、砲爆撃や火力上昇など盤上での戦闘・行動をサポートするものになっている(カードスリーブを気にしてはいけない)。

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今回、自分は連合軍を担当。まず上陸海岸に陣取る防御陣地(強さが3種類)はランダムに配置されたが、やはりオマハ海岸(2エリアある)が強めだった。次にアメリカ第82・第101空挺師団は降下による疲労(裏面になり射撃できない)チェックを行うが、なぜかイギリス第6空挺師団はこの判定が免除されている。

続けて艦砲射撃、上陸部隊による強襲となったが、アメリカ軍が上陸した3海岸(オマハIとII、ユタ)はいずれもドイツ軍防御部隊を残してしまい、エリア占領ならず。ちなみに戦闘は基本的に、各ユニットの合計戦闘力+2d6から防御ユニット中で一番強い防御力を引き、その差分をダメージとして喰らうもの。

※注:上写真のユタ海岸はルールを間違えてスタックオーバー状態。スタック制限はユニット6枚まで。

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イギリス軍海岸(ソード、ジュノー、ゴールド)は早々とエリア占領されたが、カーン市の東にはドイツ第21装甲師団が、西には第12SS装甲師団が到着。果敢にイギリス軍を攻め立て、勝利条件エリア・カーン市の防衛に奮戦した。

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イギリス軍も、前線エリアを防御の堅い機甲旅団+歩兵連隊3枚というスタックで組み、ドイツ装甲部隊と一進一退の攻防を続けた。基本的に射撃なり移動したユニットは裏返って疲労面となり、それ以降行動できなくなるため、どちらから先に手を出すか悩ましい場面も多々あった。そんな時はあらかじめ「砲撃」カードで相手を疲労させ、続けて射撃……したいのだが、その前に相手手番の「砲撃」カードによって攻撃側が疲労させられるなど、たたき合いの様相も呈してくる。

ちなみに今回、第12SS装甲師団擲弾兵連隊はゴールド海岸に突っ込むという蛮勇を見せたが、返す刀で砲撃・射撃のコンボを喰らい、あえなく除去。

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しかし結局カーン市は、第21・教導・第12SS装甲師団によって堅持された。イギリス軍は勝利条件エリアのヴィレル・ボカージュまで届かず。アメリカ軍も、カランタン等が落とせず、第8ターン途中で投了させていただいた。

連合軍は、かなりのドイツ軍ユニットを除去したが、艦砲射撃の届かない内陸エリアまで進んでいくに従い、攻撃が辛くなった。漫然とあちこちを攻めたのも、良くなかったかもしれない。といって、特定の勝利条件エリアを攻めようとすれば、当然ドイツ軍もそこを厚く手当するので、なんともかんとも。

ただ簡単な割に悩ましく、遊び応えのあるゲームだし、今日もインスト込み4時間でプレイできたので、雑誌付録としてはかなり良いのではないかと。好印象。