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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Operational Combat Series】「Hube's Pocket」Campaign Solo-Play AAR Part.2

MMP OCS Hube's Pocket

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実は第4ターン終了時点で、ソ連軍はキロウォグラードを確保し22勝利点を獲得している。ヴァリアントルール導入により-1勝利点が修整されるものの、これでソ連軍は戦略的勝利に達しサドンデスとなってしまった。サドンデスになる勝利点はターンを追うごとに上がっていくため、ドイツ軍は序盤なんとしてでもキロウォグラードを守らないとだめなのだと気づいたがもう遅い。ただ今回はあくまで練習ソロプレイなので、この先どうなるか知るために、もう少しゲームを進めてみた。

第5ターンは、ドイツ軍先攻。補給は8SP(最低)しか来なかったため、ダブルムーヴで後退することに。ソ連軍も追って戦線を押し上げるに留まった。

第6ターンも、ドイツ軍先攻。装甲師団は動かさず、補給ポイントを備蓄。砲兵部隊には予備マーカーを配し、ソ連軍の第二次攻勢に備えた。そのソ連軍には、第16・第20戦車軍団が来援。これらはヴィニツァ東方に送り込まれた。この2ターンは小康状態といったところか。

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第7ターン。ソ連軍が先攻を取りダブルムーヴ。運良く補給も大量22SPが届き、第二次攻勢が始まった。ヴィニツァの北では第9機械化軍団が攻撃開始。東では来援したばかりの第16・第20戦車軍団が幅3ヘクスの突破口を開き、ザシュコフ(B0119)周辺では、第5親衛戦車軍団、第5親衛騎兵軍団も攻勢に出た。

これに対しドイツ軍は、各地で装甲師団による反撃を実施。まずヴィニツァ東方の火消しに精鋭・第1SS装甲師団を投入。突破してきたソ連第20戦車軍団に痛撃を浴びせ、2個旅団を粉砕した後、突破モードでさらに1個戦車大隊を除去し、戦線の穴を塞いだ。

しかし第1SS装甲師団以外の反撃はなんともしまらない。ネーヴェルヴェルファー・ロケット砲旅団(砲撃力48)の支援を受けたGD(グロスドイッチェラント)師団は、ソ連第5親衛戦車軍団の2個旅団を除去したものの、突破モードになった後の二次戦闘で逆奇襲をくらい、装甲偵察大隊を失って後退。

第2SS装甲師団は、ヴィニツァ北でソ連第9機械化軍団を攻めたものの、こちらも逆奇襲をくらい、ノーダメージで取り逃がす失態。さらに北方で反撃に出た第1装甲師団に至っては、1ステップロスして後退する有様である。この4個装甲師団を起動し、砲兵で支援し、攻撃するために消費した補給ポイントを考えると、あまりにコストパフォーマンスの悪い反撃であった。

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第8ターンのイニシアチブは、ドイツ軍が決定権を握ったものの、譲る形でソ連軍が先攻に。正直、先のターンの反撃がうまくいっていれば、ドイツ軍ダブルムーヴもあり得たのだが……

そしてソ連軍にはまたも大量22SPが到着。反撃の反撃とばかりに第1SS装甲師団に砲撃を浴びせて混乱状態とし、第4親衛・第11親衛・第3戦車軍団が襲いかかってこれを後退させた。第2SS装甲・GD師団も同様に砲兵の餌食となり、混乱に陥った。

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この機に乗じて、第8親衛機械化軍団がザシュコフ周辺の歩兵1個師団+第202突撃砲大隊を包囲。第5親衛戦車軍団も、先のターンに除去された2個戦車旅団をすぐ再建して包囲の環に加わっている。

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第8ターン裏、ドイツ軍はザシュコフ救出のため、来援したばかりの第24装甲師団を投入……しようと思った途端、帰還命令(特別ルール3.7)が発令されてしまい、あえなく撤収。仕方なく東から第5SS装甲師団を引き抜き、ザシュコフ救出に向かわせた。

しかし戦闘前の補給判定で、包囲されたユニットすべてが消耗=降伏してしまい、救援はならず。それでもソ連軍を押し返すため、第5SS装甲師団は攻撃に出たが、やはり突破後の二次戦闘で逆奇襲をくらい、装甲偵察大隊を失った。

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と、第8ターンまで進めたところで今回のソロプレイは終了。感想としては変な話、GMT「Ukraine'43」(初版)をOCSルールで遊んでいるような感覚を覚えた。 ソ連軍としては突破できそうでできない、ドイツ軍としては守れそうで守れない、あのギリギリとした押し合いへし合いを、より大量のユニットでやっている感触だ。面白いと言えば面白いが、このせめぎ合いがずっと続くなら心身共に疲れるのは必定で、ソロプレイする気も萎えてしまった。やはりそれなりに負担の重いゲームなので、できれば複数プレイヤーで戦線を受け持って遊びたいところだ。 

それでも練度の高い装甲部隊が走り回って殴り合う展開は派手だし、末期ウクライナ戦の雰囲気も十分に味わえる好作品だと思う。練度の高いドイツ装甲師団とて、何度も逆奇襲をくらったあたり、質的なバランスの良さも感じられた。またマップ1.5枚と言いつつも、地図盤西側の1/4は増援を入れる以外ほとんど使わず、実質マップ1.25枚でプレイできたのもポイントが高い。今回のように早々にサドンデスにならないよう努力する必要はあるだろうが、いつかは再挑戦してみたい。ただ、これだけのゲームを遊ぶにはなかなかのエネルギーが必要だが……