アントニー・ビーヴァーの「第二次世界大戦 1939-45 (下)」を購入。イタリア戦線モンテカッシーノ、アンツィオ戦、ソ連軍のバグラチオン作戦、ビルマでのインパール作戦、マリアナ諸島作戦あたりから終戦までを扱っている。西部戦線のノルマンディー上陸作戦、マーケットガーデン作戦、バルジの戦い、そしてベルリン戦あたりは、すでにビーヴァー自身が別途、その戦いだけを著作にしているせいか、割合と簡潔に記されている。上中下巻を通じて、政治・軍事指導者、兵士たちの言動だけでなく、戦火に巻き込まれた市民達の惨状もかなり記されているため、重たい印象が残った。まあ、それが第二次世界大戦という「人類的悲劇」なのだろうが……