Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT「France'40」Sickle Cut Solo-Play AAR

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先日「France'40」を初対戦し、なんとなくゲームの勘所が掴めたようなので、再確認ソロプレイを始めた。勘所というのは、ドイツ軍歩兵師団の動かし方。前回のソロプレイでも先日の対戦でも、足の速い装甲師団に付随できず、戦闘での損害吸収役を果たせなかった感がある。今回はドイツ軍歩兵師団をとにかく前へ前へと進め、装甲師団のアシストを念頭にした。

で、とりあえず第1ターンはムーズ河を順調に渡河。序盤に登場した歩兵師団も、ナミュール(5304)など連合軍が立て籠もる都市を迂回させ、ひたすら前進。その辺りは後続部隊に任せ、装甲師団と協調して、各所で突破戦闘に貢献した。

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これが功を奏してか、今まで消耗が激しかったグデーリアン麾下の3個装甲師団も無傷で前進。第4ターンにはモンコルネー(4218)を通過し、連合軍戦線に大穴を開けた。一応連合軍増援も南部から到着しつつあったが、ドイツ軍歩兵師団はそれらをZOCに捕まえ、装甲師団へ対応できないよう拘束している。

しかしさすがにドイツ歩兵師団の消耗も著しく、場所によっては1ステップのみで戦線を繋がざるを得ない箇所もあり、薄氷を踏むような突進でもあった。ここで連合軍が反撃に出れば、ドイツ軍の脇腹を食い破れたのだが、あいにくGQG妨害マーカーに阻まれ、その機会はなかなか訪れなかった。

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しかし第5ターン。ようやく連合軍も反撃開始。すでにドイツ軍歩兵師団のZOCボンド戦線も伸びきっており、反撃する予備も無いと見て、モンコルネー近郊でフランス第2・第3機甲師団が逆撃を仕掛けた。しかしこれはあえなくEX(双方1ステップロス)。時を同じくしてドゴール麾下の第4機甲師団も反撃に出ていたが、こちらもステップロスを食らったあげく、返す刀でドイツ装甲師団に包囲、殲滅された。

それでも連合軍は、1ターンのみ限定使用できるHalt!妨害マーカー(GQGマーカー同様、ドイツ軍スタックを攻撃不可・移動力2とする)を投入。いわゆる「ドイツ軍上層部からの進撃停止命令」である。これにより先頭を走るドイツ軍装甲師団4個にブレーキがかかった。

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いったん停止したドイツ装甲師団群だが、第7ターン以降再び海岸線目指して突進再開。しかしここで南部の歩兵師団群が突進について行けなくなる。連合軍ユニットをZOCに拘束する反面、戦線を延ばすことがおろそかになっていたのだ。 敵ZOCから脱けるには+2移動力がかかるため、相手を拘束するのも善し悪しである。また戦線が長くなったため、快速の自動車化歩兵師団まで戦線の維持につぎ込んだのもよろしくない。本来なら彼らこそ装甲師団に付随すべきなのだが……

また上写真で見ると、ナミュール、シャルルロアを陥落させた北部に歩兵師団が集まりすぎている。どうしても北部からの増援が多いため仕方ないのだが、これもある程度、早め早めに戦線中央へスイングさせることを意識すべきかもしれない。ちなみに1ステップのみとなった歩兵師団は、連合軍増援登場ヘクスへ入らせ、この封鎖に活用した。

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結局、第10ターン終了時点でドイツ軍は、海岸近くの都市アブヴィル(1410)まであと3ヘクスに迫りながらも、これを落とせず。連合軍南北の連絡線を断つことは叶わなかった。写真で見ても分かるようにモブージュ(4208)の南には、前線にたどり着けていない部隊も多々あり、やはり戦力配分をもう少し練る必要がありそうだ。

 

しかし10ターンまでプレイしてみると、なんとなく「Normandy'44」と相通じる部分も感じた。「N'44」のドイツ軍も移動力が鈍く、登場ヘクスから遠い場所に配置するには、早め早めに流し込むことが必要だったが、本作も似たような思考が必要かもしれない。

そして、これはまあ時系列的には逆なのだが、本作の展開は「突破を邪魔されないバルジ戦ゲーム」のようにも感じた。とにかく進めることは進める。ここにはバストーニュを守る第101空挺師団も出てこないし、ドイツ軍の脇腹を突くパットン第3軍も出てこない。ただ不思議なことに、バルジ戦の展開に慣れているせいか、「どこかで行き詰まるんじゃないか……」という感慨に陥る時もあった。それだけバルジ戦の展開が身に染みついているということか?