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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT「Red Winter」1st Day Scenario AAR

GMT Red Winter

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今日はGMT「Red Winter」を初対戦と云うか、インストしていただいた。最初は練習用シナリオのソ連軍を担当。このシナリオは、史実とは関係なくシステムを学ぶためのものだそうで、ソ連軍2個歩兵大隊でフィンランド軍を襲い、2個ユニットを除去すれば勝利というもの。今回はたまたまソ連軍が放った盤外砲撃が奇跡的に命中してしまい(2d6振って最上の12が出た)、その一撃だけで1ステップのみのフィンランド軍ユニットが2個吹き飛んだため、勝利条件を満たしてしまった。

とは言えこの短いシナリオでも、本作のシステムはだいたい把握できた。各ターンの流れは移動・戦闘を繰り返すもので、臨機射撃は無いが防御射撃はある。

戦闘は、遠距離射撃(火力にダイス目を足して判定)と近接戦闘(戦力比で判定)の2タイプ。基本的には、盤外砲撃・迫撃砲・機関銃などによる遠距離射撃によって目標ヘクスに制圧マーカー(戦力比を1コラムシフトさせる)を置き、自軍に有利な状況に追い込んだうえで近接戦闘を仕掛ける形になる。制圧マーカーは累積できるため、3枚置ければ戦力比3シフトとなり、通常1:1攻撃が4:1攻撃となる。逆に制圧マーカー無しでの近接戦闘はかなり厳しい。

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練習シナリオはすぐ終わったので、続けてソ連軍攻撃初日シナリオを対戦した。こちらも自分はソ連軍を担当。ただし真冬のフィンランドは日照時間が短く、1ターン90分のゲームなのに、まともな日中は2ターンしかない(15:00には夕暮れ、16:30から夜間ターンとなる)。この初日シナリオも、夜間含めて5ターンしかなく、少ない攻撃のチャンスをどれだけ活かせるかが鍵、ということが、ゲーム終了時になるまで分からなかった……

とりあえずソ連軍は、続々と登場する増援兵力を頼りに正面から力押し開始。この攻撃初日は、ソ連軍に有利な戦力シフトも得られるので、押せ押せとばかりに2個大隊がかりでキヴィサルミ橋を越橋。難なくフィンランド軍を押し返すも、相手はするすると後退し、さしたる損害=ステップロスは与えられず。

逆に突出したソ連軍先鋒に対し、フィンランド軍が逆襲してきたが、支援砲撃がさっぱり当たらず、撤退するはめに。ソ連軍は、氷上に残置されたフィンランド軍機関銃部隊を討ち取り、気勢を上げた。

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しかし第4ターン(日没)になると、ソ連軍はいったん防御態勢に。なにしろソ連軍スタックは夜間ターンに凍死チェックを行い、失敗すると1ステップロスを被ってしまうのだ。これを避けるにはフィンランド軍から4ヘクス以上離れた場所で焚き火をするしかないが、その明かりを目指してフィンランド軍が夜襲をかけてくる可能性もある。しかもこの夜襲、フィンランド軍有利に戦力比シフトする可能性が高く、移動力3倍(夜が長いため)で動いてくるため、戦線の奥まで浸透される恐れがある。

ソ連軍はそれら諸々を避けようと、スタックで戦線を組み、あえて焚き火はせずに凍死上等でフィンランド軍を迎え撃つことにした。ただ第4ターンに守勢に入ったのは、やや早かった気がする。まだ陽光もあるのだから、作戦初日の有利さを活かしてもう一息攻め込むべきだったかもしれない。

もっともソ連軍の早い守勢に対し、フィンランド軍もなかなか攻め込めなかったようで、実際の夜襲は一カ所に止まっている。結局、作戦初日で、ソ連軍は湖中央のホテル手前まで攻め込み、得点的にはドローで終わった……

……と、とりあえず初プレイとしては好感触。個人的には、もっとディティールの細かい戦術作戦級が好みだが、これはこれで遊びやすい。恐らくまる一日遊べば、フルゲームを遊びきれるのではないか。本作の題材は地味かもしれないが、同システムの続編「Operation Dauntless」なら1944年ノルマンディでの戦車戦なので、もう少し派手な戦闘が期待できるかもしれない。要注目。