Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

Six Angles/OSG「Dark December」Herbstnebel Scenario AAR

昨日は4月21日以来、約8ヶ月ぶりにKarter氏と自宅ゲーム会を開催。お互いウォーゲームもご無沙汰なので、まずはリハビリ感覚で簡単なゲームをプレイすることに。季節柄やはりバルジものだろうということで、我が家では最も簡単なバルジ戦ゲーム「Dark December」をチョイスした。しかしこのゲーム、Blogで振り返ってみれば、なんと2006年1月19日に3回ソロプレイしただけで、対戦するのは初めてである。どうやら後発の「Ardennes'44」に出番を奪われていたらしい。2005年末に購入して以来、9年越しの初対戦である。

今回はドイツ軍をKarter氏が、連合軍を自分が担当した。初対戦ゆえ感触を確かめてみようと、序盤の8ターンのみを扱うシナリオ「秋の霧(Herbstnebel)」を試すこと に。ドイツ軍の勝利条件は、サン・ヴィットとバストーニュを占領し、ヘクス22列より西に補給状態の装甲ユニット3個以上を送り込むことである。ルールも、標準ルールのみを使用した。

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序盤、ドイツ軍は不利な河川越え攻撃ながらも、攻撃側・防御側双方にステップロスを強いる戦闘結果FFを連発し、アメリカ軍前線にダメージを与えていった。アメリカ軍は、少ない手持ちユニットを失わぬよう必死の後退。

写真に映っている第1SS装甲師団スタックは、勝利条件都市サン・ヴィットを落とした後、北へ旋回してマルメディへ向かい、ロッヘラート・クリンケルトへ進出した第12SS装甲師団スタックと共にエルゼンボルン周辺のアメリカ軍を脅かした。しかしアメリカ軍によってマルメディ、トロワ・ポンの橋が落とされた後は、ヴィエルサム方面へ転進している。

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一方、第5装甲軍は、もうひとつの勝利条件都市バストーニュを占領。しかし攻撃一発での占領はならず、攻略に手間取るうち、オウル川にかかる橋が次々落とされ、ヌフシャトー近辺には増援のアメリカ第101空挺師団が到着。第5装甲軍前進路を塞がれたうえ、南にはアメリカ第10機甲師団も来援し、ヘクス22列以西への突破を断念した。

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ならばとドイツ軍は、残された装甲師団をヴィエルサムからウェルボモン、マンハイへと投入。しかし迂闊に突出した第116装甲師団がアメリカ軍に包囲され、補給切れの危機に。第1SS装甲師団は、デュルピュイからオウル川を渡河するチャンスがあったものの、突破後に包囲されるのは必定と見て前進停止。結局ここで第8ターン終了となり、ドイツ軍は勝利条件を満たせなかった。

 

感想。8年ぶりに触れたものの、ルールが簡単なため、さくさくとプレイできた。展開も史実に似ており、プレイ中何度も「史実通り、突破してるねえ」「史実通り、行き詰まったねえ」と話し合う場面もあった。そういう意味では、よく出来たバルジ戦ゲームなんだろうとも思う。

ただ、我々はあまりにもバルジ戦の史実スケジュールを知りすぎており、それとの整合性を求めすぎているのかもしれないとも思った。他のマイナーな戦いであれば、ここまで「史実ではこの時~」などと言わないだろう。バルジ戦は、そういう熱意や要望を内包してしまったテーマであり、それに応えてデザインされることが義務づけられているのかもしれない。いろいろな意味で窮屈なテーマになっているのだ、バルジ戦という題材は。