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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Operational Combat Series】「Reluctant Enemies」AAR

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秋葉原イエサブにて、N村氏と「OCS:Reluctant Enenies」を対戦してきた。ウォーゲームそのものを対戦するのが4ヶ月ぶり、自宅以外でプレイするに至っては昨年9月以来ほぼ1年ぶりという、まさに「ほぼ引退」状態にふさわしい復帰戦である。

今回は、自分が連合軍を受け持ち、N村氏にはヴィシー・フランス軍を担当していただいた。初期配置は、特に考えもなく指示に従うのみ。事前の作戦もたいして考えず、ベイルート方面は山岳に邪魔される陣地戦、ダマスカス方面は砂漠を駆け回る機動戦になるのか?……程度の心づもりだけに留めておいた。

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さて序盤。まず連合軍の艦砲射撃により、海岸沿いにいたヴィシー軍戦車大隊が一発で除去。この大隊が守っていた補給物資ががら空きとなり、連合軍コマンド部隊の上陸地点によっては奪い取れるか……と思ったが、そこまでの僥倖は無し。ヴィシー軍戦車大隊もすぐに復活して上陸海岸に駆けつけ、コマンド部隊を蹴散らしたうえで、断崖絶壁が連なるリタニ河(ヘクス2305-2405)に防衛線を敷いた。

このリタニ河の後背(2007)へ回り込むため、連合軍は要衝2411ヘクスへ攻撃をかけたが、いきなり逆奇襲をくらったうえ、DR2という最悪の結果により、2個大隊が消し飛ぶ大惨事が発生。連合軍には後続としてつぎ込むユニットも無く、その間にヴィシー軍は後方から部隊を派遣し、この要衝を手堅く固めた。

これにより連合軍は、ベイルート方面へ力押しで突破するのは困難とみて、戦力や補給物資をダマスカス方面へスイング開始。ダマスカスへ後退中のヴィシー軍に対しては、自由フランス軍部隊がオーバーラン攻撃を仕掛けたが、ここでも逆奇襲をくらうなど、戦果は今ひとつ。3個戦車大隊ユニットを寄せ集めた即席戦車連隊スタックは、それなりの戦果を上げたが、さすがにこれをヴィシー軍が見逃すはずもなく、第3ターンに到着した爆撃機部隊につけ狙われ、頻繁にDG(混乱)を受けることとなった。

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やがて連合軍は、ダマスカス前面に到着。だが準備が整わぬうちにと、史実通りヴィシー軍戦車大隊(ティーガー戦車大隊並の戦力を誇る)が反撃開始。前線の連合軍歩兵大隊を蹴散らし、突破モードを得て、後方のイギリス軍司令部+砲兵スタックに殴り込みをかけてきた。あわや司令部壊滅かと思われたが、ここでは連合軍が逆奇襲に成功。運良く後退に成功し、ヴィシー軍もエル・アワジ河の線で守りを固めた。

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この頃、海外沿いとヘクス2410では延々、両軍砲兵が双方の主力スタックめがけて火力を撃ち込み続けていた。ヴィシー軍としては、毎ターン補給物資を払って連合軍スタックをDGにして攻撃を遅延させ、戦線を維持している形だ。

これでは埒が明かないので、連合軍は第6ターンの増援をMerdjayoun(2212)の攻略に向かわせた。しかしここに来て補給物資が底を尽き、3個歩兵大隊中、攻撃に参加できたのは2個大隊のみ。このけちくさい攻撃は当然の如く失敗し、連合軍敗退。

同じ頃、ようやく砲撃の効果が途切れた隙を狙って、連合軍は再度、再再度とヘクス2410を攻撃。しかしヴィシー軍も、ここを抜かれては海岸沿いの戦線も後退しなければならないと判っているため、あえてユニットを犠牲にしてヘクス2410を死守し続けた。除去されたユニットも、他のOCS作品よりは頻繁に帰ってくるので、多分このような守り方で正解なのだろう。

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結局、序盤の9ターン(ショートシナリオ)を完遂してゲームを終えたが、連合軍は勝利ポイントが得られるヘクス(まるい赤と黄色のマーカーで表示)をひとつも取れずに終わっている。連合軍としては、ベイルートとダマスカスという大きな戦略目標を2つとも狙い、それに繋がる戦術目標ヘクスにも兵力を割いたため、どこも取れなかった……という感触である。といって、一カ所に戦力を集めても、それはそれでヴィシー軍にも集中されてしまうので、さてどうしたものかと。

逆にヴィシー軍から見れば「このヘクスを取られたら全面撤退」と云う危機感があったそうで、いかに要衝を守れるかがカギだったようだ。道路網の関係で、ヴィシー軍は容易に兵力をスイングできず、いったん投入したらなかなか余所へ回せず、臨機応変には対応しづらいらしい。

それにしてもセットアップに小一時間、9ターン終えるのに約5時間と、昼過ぎから始めても夕食前に終わるサイズ感は、OCSとしてはかなり遊びやすい。OCSは補給にうるさいゲームだが、本作では道路もすべて補給線として活用できる、ゆるい特別ルールが適用されているので、そのあたりも遊びやすかった。OCSスターターキットとしての役割は、十分果たしていると思う。