Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】OSG「La Patrie en Danger」

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The Library of Napoleonic Battles(TLNB)シリーズ第4弾「La Patrie en Danger」が到着。「危機の祖国」のタイトル通り、1814年フランス国内戦役(200周年!)序盤に発生した5会戦を収録している。 ハーフマップ1枚はブーリエンヌ、ラ・ロティエール会戦用。他のフルマップ2枚は連結可能で、シャンポーベル、モンミラーユ、ヴォーシャンプス会戦に用いる。いずれの戦いも、それ単体でゲーム化されたことは少ないものばかりで、ナポレオン戦争の主だった会戦を網羅せんとするシリーズならではのラインナップだ。 またブーリエンヌ~ラ・ロティエール連続ミニキャンペーンシナリオや、シャンポーベル~モンミラーユ~ヴォーシャンプス連続ミニキャンペーンシナリオ、さらには5会戦すべてを繋ぐグランド・キャンペーンシナリオがあり、地味ながらも、国内戦役の会戦を順を追って検証できる。

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カウンターは560個。と言っても戦闘ユニットはシート1枚280個に収まっている。フランス軍ユニットの低い士気値を見ると、過日の栄光はすでに無い。しかし連合軍側も特に士気が高いわけでもなく、まして両軍ユニット共、7戦力が上限であり、小競り合いの感は否めない。 一応両軍指揮官の指揮値はそれなりにあるが……

また本作には、すでに発売されているシリーズ作「The Coming Storm」「The Last Success」「Napoleon at Leipzig 5th」でも使える新・共用マーカーが多数収録されている。司令官睡眠中マーカーや、フランス親衛隊敗北マーカーは勿論、一番ありがたいのは各軍団毎の士気崩壊レベルを表すマーカーが付いたことだろう。今までは最初に除去されたユニットをマーカー代わりに使えと指示されていたが、ユニットが除去されない限り置くべきマーカーも無かったわけで、やはりこれは別途用意すべきだった。これでプレイも容易になる。収録された会戦は、本作でしか検証できない戦いばかりなので、一通り遊んでみたいとは思っている。

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