Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【COIN Series】「A Distant Plain」 Main Scenario AAR

f:id:crystal0207:20140304115153j:plain

購入翌日、早速「A Distant Plain」を初対戦した。メインシナリオを三人で。自分はアフガニスタン政府を担当。karter氏がタリバンを、Mi-boh氏が多国籍軍を受け持った。全員アフガニスタンの地図など見たのは初めてで、カブール、カンダハル以外の地名もほとんど判らなかったが、だからと云ってプレイに支障が出ることもない。そういった知識は、ゲームで覚えればいいのだ。

f:id:crystal0207:20140304115221j:plain

首都カブール付近の配置状況。カーキ色の駒は多国籍軍。立方体が部隊、円盤が基地を表している。青い駒はアフガニスタン政府軍、水色の駒はアフガニスタン警察であり、これらがCOIN側と総称される。

一方ゲリラ側のタリバンは黒い駒。軍閥は緑の駒である。各エリアにはCOIN側、ゲリラ側、どちらの支配下にあるかを示すマーカーがあり、マーカーの無いエリアは誰の支配下にもないことを表す。しかし支配下にあるからと云って、そのエリアの住民がどちらを支持しているかはまた別問題。アフガニスタン政府は単なる支配だけ目指せばいいが、多国籍軍は住民からの支持を取り付けなければ勝利に結びつかない。タリバンは、住民を威してCOIN側への不支持を広めればよく、軍閥は誰も支配していないエリアが多ければ多いほどよい。

各エリアは、政治的支配、住民からの支持・不支持、部隊の駐留による実効支配など様々な要素によって表され、それが複雑な要素が絡み合い、混迷する現代アフガニスタンの状況を巧みに表現している。

さて序盤、タリバンは大量動員をかけ、各地に分散した多国籍軍を攻撃して5駒を負傷者ボックス送りにした。さらにカード・イベントによってアメリカ本国からの援助を断ち切り、首都カブールへ進撃。あわやカブール陥落寸前となったが、プロパガンダカード(プレイ途中に何度か出現し、いったんプレイを中断して勝利条件の確認など行う仕切り直しカード)によって首都は救われた。多国籍軍は、NATOの増援で負傷者をすべて取り戻し、プレデター+リーパーの無人機攻撃でばしばしとゲリラを潰していく。このゲリラ狩りが功を奏したのか、第3プロパガンダで多国籍連合の勝利となった。

しかし今回タリバンは、正規軍的な戦いをしたのが敗因、とみなで分析した。大量に動員をかけるのはともかく、それをひとつの部隊のようにまとめて集中的に使うのは、やはり正規軍のやり方である。たしかに人口の多いカブールは旨味のある目標だが、そこに戦力を集中すれば、COIN側にも戦力を集中されてしまう。まあ、これまで正規軍的なウォーゲームばかり指揮してきたのだから、いきなりゲリラ的に戦えと言っても無理があったのかもしれない。自分の勢力のロール(役割)を意識して遊ぶと勝ちに近づく、と云う意味では、本作にはロール・プレイング・ゲーム的な要素も感じている。

一応、次回も同じ勢力を担当して再戦することになった。自分もパトロネージが全然得られず、もう少しシステムを学ぶ必要あり。しかしとりあえずは好感触である。