Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】「The Coming Storm」Eylau AAR

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「The Coming Storm」のアイラウ戦を初対戦した。1807年、吹雪の中、フランス軍とロシア軍が相まみえた戦いは、これまで様々なシステムでゲーム化されているが、本作の特徴は盤面を広く取り、援軍ネイ、レストックの動きも収めたところかと。 ※前日から始める2日間シナリオもあり。

担当は、自分がロシア軍。Mi-boh氏がフランス親衛軍団、スルト第IV軍団、ネイ第VI軍団を担当。karter氏は、オージュロー第VII軍団、ダヴー第III軍団、ミュラ騎兵軍団を受け持った。

ゲームは、0700時ターンに開始。ロシア軍は、フランス軍が籠もるアイラウへ向けて前進。ガリツィン、マルコフの2個軍団がアイラウを包囲するように浸透し、これを迎撃したフランス軍騎兵部隊はAr2をくらって、あえな く敗退。ロシア軍はアイラウを半包囲し、援軍ネイとの連絡を遮断した。

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一方、東南から駆けつけたダヴー第III軍団は、ロシア軍左翼を襲い軽騎兵で後方を断つ「挟んでポン」で早くも2ユニットを除去。さらにオージュローの歩兵攻撃に呼応して、ミュラが直接、騎兵3個旅 団を率いてロシア軍正面に突撃。この突撃チェックには成功したものの、オージュローが攻撃失敗。退却不可となった騎兵部隊は全滅し、ミュラはロシア軍の捕虜に……司令官ミュラを失ったフランス軍正面は、再編制に徹し、代わってダヴー第III軍団が圧倒的攻撃力で押し進んだ。

アイラウ正面の戦闘では、ロシア軍が何度も撃退されていたが、吹雪が晴れた1200時ターンから、ロシア総司令官ベンニヒセン麾下の砲兵部隊が前線に出てきて、凄まじい砲撃を開 始。これに鼓舞されたか、タチュコウ第5軍団がアイラウ市街へ突入成功。隣接ヘクスには、ナポレオン本人と親衛隊がおり、まさに史実通り?皇帝にあと 500mまで迫る距離へ肉薄した。フランス軍はタチュコウを撃退すべく、ありったけの兵力をかき集め、ナポレオン本人の戦闘参加による戦力比+1シ フト、親衛隊の最初の攻撃による戦力比+1シフトを得て、余裕の6:1攻撃。しかし皇帝のダイス目は無慈悲にも「EX」。タチュコウ軍団は全滅したものの、フランス軍も損害を被り、10ヘクス以内の全フランス軍団の士気が4落ちる結果に(親衛隊が負けるorEXをくらうと周囲が動揺する特別ルール) 。

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と、今回はこの派手な戦いで時間切れとなった。アイラウ決戦シナリオは最初から両軍が対峙した状態で始まるため、序盤から戦闘が頻発し、派手な展開になって面白い。1300時ターンまで都合6ターン、プレイしたが結構、お腹いっぱい遊んだ感が味わえた。また今回は騎兵突撃のリスキーさを学んだのも収獲。やはりいきなり突撃するのは無謀で、事前に敵戦力を確かめたり、弱いところを衝くようなタイミングが必要だなと。まあ、それでも 上手く決めるのは難しいと云うのが全員の感想だった。