Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【The Library of Napoleonic Battles】「The Coming Storm」 Pultusk-Golymin Solo-Play AAR

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イエナ・アウエルシュタット戦も飽きたので、「The Coming Storm」のプルトゥスク・ゴリミン・シナリオをソロプレイしてみた。状況は、敗走したプロイセン軍を追って、フランス軍ポーランド領へ進出。しかしワルシャワ北方で、援軍に駆けつけたロシア軍と遭遇……と云うもの。ナポレオン戦争史の中でも、知名度の低いプルトゥスク戦だが、それと並行して発生していたゴリミン戦も包括するゲームが遊べるとは、さすがThe Library of Napoleonic Battles(TLNB)シリーズである。

プルトゥスク方面はしばらくランヌ率いる第V軍団だけで、ロシア軍を支えなければならない。一方ゴリミン方面は、フランス軍にミュラ騎兵軍団、オージュロー第VII軍団がいるものの、ミュラの司令値1では両軍団双方に命令は下せず、拙攻の予感。また両戦場の中間には、ダヴー率いるフランス第III軍団があり、史実ではプルトゥスクに駆けつけ、フランス軍戦線を支えている。A1サイズの盤面に戦場が2つあり、移動途中の援軍ありと云う状況は、イエナ・アウエルシュタット戦にも似て、なかなか面白いかなと。勿論、今回のソロプレイも隠匿ルール無しである。

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途中経過は端折って、ゲーム開始から4ターン経過した1500時ターン。プルトゥスク方面では、ロシア軍が低戦力比の攻撃を連発し、フランス軍にス テップロスを与えつつ、ZOCに拘置することに成功。遂にはランヌ直卒スタックを包囲、除去。ランヌ本人も捕縛チェックにしくじり、ロシア軍の捕虜となっ てしまった。今回のソロプレイではロシア軍寄りの戦闘結果が続いたが、1個軍団のみでこの大軍を支えるのは難しいか?

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一方、ゴリミン方面ではやはりオージュローが立ち往生。麾下のユニットも、イニシアチブ移動にしくじり、ほとんど動けていない。その代わりミュラの騎兵スタックが活躍。移動力を駆使して、分散配置されたロシア軍騎兵を包囲・除去したうえ、盤外から現れたロシア軍増援部隊による包囲攻撃もはね返す無双っぷり。しかし翌1600 時ターンはもう日没(中欧の夜は早い)。本シナリオでは、黄昏時はイニシアチブ移動のみとなるため、ここから思うような機動は行えず、そのまま2000時ターン終了となった。

今回は、この時点でソロプレイを終えたが、第一印象は微妙。ユニットが少ない点は遊びやすいが日没までが早く、両軍これからと云うところでシナリオ終了となる感が……一応、前日から始める2日間シナリオもあるのでそちらも試してみよう。