Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

VPG「Leuthen:Frederick's Greatest Victory」AAR

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今日は秋葉原イエサブにて髭氏と平日ゲーム会。髭氏ご持参の「Leuthen: Frederick's Greatest Victory」を初対戦した。お題はもちろん七年戦争ロイテンの戦い。髭氏がプロイセン軍を、自分がオーストリア軍を担当。

本作では、ゲーム開始時に両軍ともユニットを伏せて配置し、 ダミーを用いてどこに主力がいるのか分からなくしている。特にプロイセン軍のダミー量は多く、思いっきり兵力を偏らせることも可能。一方のオーストリア軍は、満遍なく兵力を配するよう仕組まれている。まあプロイセン軍の奇襲攻撃効果を表したのだろう。

序盤、プロイセン軍は写真左手から攻撃開始。正面からもぐいぐい戦列を押し込み、オーストリア軍本拠に迫った。対するオーストリア軍も、右翼騎兵を回してプロイセン軍本拠を奪ったものの、正面歩兵部隊が次々に撃砕され軍団崩壊、ゲームエンドとなってしまった。この初戦で、両軍の質の差が思った以上にあると判明。プロイセン軍は、ほぼ勝利確実な戦力差をさくさく立てるが、戦力に劣るオーストリア軍は、なかなか効果的な差が立てられず、運良くプロイセン軍を後退させても、士気も崩れず、また戻ってきてしまう。

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しかしめげずに、陣営もそのままですぐ再戦。すると今度は、第1ターンにプロイセン軍が攻撃に失敗して即退却。この機に乗じてオーストリア軍は突出したプロイセン歩兵を除去し、 おっ今回はイケるんじゃないか?と思ったり。しかしプロイセン軍は立ち直りも早く、すぐさま戦線を整え、攻撃に疲れたオーストリア軍をひとつひとつ潰していき、勝利。 うん、まあ史実通りとはいえオーストリア軍2敗である……

基本的にはシンプルな会戦級ゲームだが、ダミーによる攻撃意図の隠蔽、戦術カードによる意外性によって ゲームとしての面白みが増すよう作られた作品だと感じた。一応、Drums & Musketsシリーズと銘打たれているので続編も出るかも。 ちなみにデザイナーはフランク・チャドウィック。