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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT「Virgin Queen」

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GMT社の新作マルチ「Virgin Queen」を購入した。本作は、宗教改革を扱った「Here I Stand」の続編とも言うべきゲームで、 主にフランス宗教戦争(ユグノー戦争)、オランダ独立戦争レパントの海戦アルマダの海戦が起きた時期を扱っている。タイトル通り、イングランドの処女王エリザベスI世の時代だ。

プレイヤーは最大6人で、イングランド、フランス、プロテスタント神聖ローマ帝国、スペイン、オスマントルコの各勢力を担当する。「HIS」で存在した教皇勢力が無くなり、ハプスブルグが分裂した形だ。マップは「HIS」よりもフランス、オランダが細分化され、インド方面も追加。ゲームシステムは「HIS」同様、カードドリブン方式のため、 多くのカウンターに共通性が見られるが新機軸もあり、

特に目を惹くのが、科学者、芸術家、作家、建築家を表すマーカー群だ。登場するのは、天文学者ケプラー、文豪シェークスピアやセルバンテス、画家ではエル・グレコ、ブリューゲルオスマンの建築家スィナン等々。正直、浅学な自分にはまったくわからない人物の方が多いが、とりあえず芸術家に関しては今度asasin氏に聞いてみよう。カード・イベントにも、この時期の歴史的事件が散りばめられており、「聖バーソロミューの虐殺」「スコットランドの叛乱」「スペイン無敵艦隊」から 「ノストラダムスの予言」「グレゴリオ暦」といったネタまでいろいろと。「壊血病」カードにそれを予防するライムが描かれているのにもニヤリ。ただし「HIS」ではヒストリカル・ノートが非常に充実していたが、 本作ではばっさりカットされているのがちと残念(C3i誌での補足に期待)。

シナリオは、チュートリアル、キャンペーン、トーナメントとあり、2人~5人でプレイする場合の指針も記載されている。「HIS」はある意味、当時の国家・宗教勢力の立ち位置を理解したうえで、その役割を演ずることも可能な、ロールプレイング・マルチゲームだったが、恐らく本作も「HIS」の雰囲気を踏襲したゲームではないかと思っている。まだ「HIS」も十分には遊んでいないものの、 いずれこちらの時代にも足を踏み入れたい。