新宿で「ノルマンディー上陸作戦 1944(上下)」を購入。数年前に原著を見かけてからずっと、翻訳が出るのを待っていた、待望の翻訳。上下巻6000円は、財布にキビシかったが、実際に店頭で分厚い本書をめくったら、このボリュームなら安いかもと感じた。
邦題は「上陸作戦」ながらも、内容はコタンタン半島の制圧、突破から、ファレーズ包囲戦を経てパリ解放に至るまで、ノルマンディー半島での戦闘全体を包括している。D-DAYの準備段階、空挺作戦、各ビーチでの戦闘は勿論、上陸後の諸作戦(エプソム、グッドウッド、コブラ、トータライズ等)についても、丁寧に一章ずつ割いて、戦闘経緯を記している。
まあ、今ではパウル・カレルも悪名高くなってしまい、長らくノルマンディ戦の定番だった「彼らは来た」の内容も怪しくなっているので、この本書が、ノルマンディ戦記の新・定番になるのではないだろうか。もちろん、ノルマンディ戦ウォーゲームの参考書としても活用できそうだ。