Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Wargaming Book】「ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎」

ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎

ルールズ・オブ・プレイ(上) ゲームデザインの基礎

 

ルールズ・オブ・プレイ(上)」を神保町で購入。どの売り場に置いてあるか分からなかったので、初めて三省堂書店の検索システムで探したところ、 翻訳者・山本貴光氏が予想した通りコンピュータ書の棚に……しかし最初は買うかどうか決めておらず(なにせ上巻だけで4620円)、まずは中身を見てからと思ってぱらぱら立ち読みを始めたところ 「これは絶対に買うべき……!」と即購入。すぐに深川のカフェデザールピコに行ってコーヒー飲みつつ熟読してしまった。

まだ精読したとは言い難いが、とりあえずの感想。本書は「ゲーム批評のための用語辞書」だと感じた。普段、ゲーマー同士で何気なく用いる、ゲーム、ルール、システム、 インタラクション、確率論、ランダム性と云った一連の言葉を、入念に考察して定義した、ある種の辞書だなあと思ったのだ。

一方で、本書発信のゲーム用語や明晰な言い回しも多く、たとえば「暗黙のルール」「劣化戦略」「楽しもうとする心構え」 「凝るプレイヤーと姑息なプレイヤー」「ゲームの弱点に便乗する」 といった言葉を使うと、ウォーゲーマーが昔から頭を抱えてきた、いわゆる「必勝法問題」を解くヒントにもなるだろう。古い言葉や、解釈の異なる言葉で問題を論じるのは無理があるし、そういうモヤっとした時に「あの本ではどう書いてあるかな?」とおもむろに紐解いてみる……そういう辞書的書籍かなと。

勿論、まだ読み込みが足りないし、下巻も未読なので、 確定的に評するべきではないが、それでもざっと読んだだけで素晴らしく示唆に富んだ内容だと感じた。下巻も楽しみである。