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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT 「Normandy'44」 Solo-Play AAR

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先週購入したばかりの「Normandy'44」を早速ソロプレイしてみた。最初はプレイ例通りに動かし第3ターンまで進めた後、あらためて最初からやり直し、第7ターンまでプレイした。プレイ経過は、2戦目を載せておく。

まず降下では、アメリカ第82空挺師団が3連隊とも2ステップロスの大損害。オック岬を攻めたレンジャー大隊も撃退されるも、海岸上陸は穏当に推移した。ドイツ軍は、分散した第82空挺師団に襲いかかって1連隊を除去し、英軍海岸ではヘクス2230に立て籠もり、空挺との連結を阻害した。第2、第3ターンの天候は曇天。連合軍は海岸陣地を掃討しながら、じりじりと海岸堡を拡大し、ドイツ軍は少ない兵力をZOCボンドで繋ぎ、防衛線を構築していく。

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戦局が大きく動いたのは、晴天となった第4ターンである。イギリス軍が、ありったけの艦砲射撃と航空支援を使ってバイユーを落とすと、アメリカ第1歩兵師団もサン・ローへ向かう一級道路で突破に成功。後退したドイツ軍を追っての予備移動・戦闘でもさらに前進し、ぽっかり空いた戦線の裂け目から、一気にバルロアまで達したのだ。これを埋めんとドイツ軍も増援を送り込んだが、なにせ晴天で移動は困難。

さらに第5ターン(晴天)には、カランタンから降下猟兵も叩き出され、オマハ海岸からイジニーへ回り込んだアメリカ軍によって、トレヴィエールで頑張っていたドイツ軍守備隊が包囲され、戦線が破綻した。

第6、第7ターンも晴天となって連合軍の攻撃は勢いづき、最終的にアメリカ第1、第90歩兵師団先鋒はサン・ローまで2ヘクスに迫り、イギリス軍も、ドイツ装甲師団群にEX上等の消耗戦を仕掛け、精鋭第12SS装甲スタックをも撃退してカーンに接近……と云う感じで7ターン・ミニゲームは連合軍勝利となった。

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感想。まずは緊張感のあるゲームだと感じた(特にドイツ軍)。防御側が敗れた場合の「後退4ヘクス、前進2ヘクス」は効果的で、防御ユニットがいたヘクスを踏まなくてもいい戦闘後前進や、予備による二次移動・戦闘(戦闘結果によっても発生)、奥行きのないマップとも相まって、突破ひとつで局面が変わる気がした。

勿論そんな突破は稀で、地形効果、ZOCボンド、二線防御を駆使して、お互い1ヘクス後退・1ヘクス前進で止まるよう戦線を組むのがコツらしい。この辺り、姉妹ゲーム「Ardennes'44」の血が脈々と流れているのを感じた。

さらに「断固とした防御」も加えれば戦線破綻も減るが、突破の危険性が潜んでいるため、ドイツ軍の戦線構築は慎重を要し、連合軍はその穴を突き、艦砲・砲兵・空軍を用いて突破を目論む、と云う辺りが双方に緊張感を生むように思った。

ある意味、非常にテクニカルなゲームで作戦研究にも向いているし、今回は不慣れだったため、ドイツ軍戦線が破綻したが、もっと巧く守れそうな、もっと巧く攻められるような気もしている。もっとも他のノルマンディ戦ゲーム同様、ドイツ軍の反撃機会は少なく、ただ単に防御線の整理に追われてしまう可能性もあり、「それじゃつまらん!」と評する方もいるだろう。自分はそれが気にならないので、引き続き遊んでみるつもりだ。