Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Musket & Pike Series】GMT「Nothing Gained but Glory」

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日本列島がW杯デンマーク戦勝利に沸き立つ朝、奇しくも17世紀デンマークvsスウェーデンのスコーネ戦争を扱ったMusket & Pikeシリーズ第5弾「Nothing Gained But Glory」が到着。スコーネ戦争って何?と問われても、実は自分もほとんど知らない。要は、スカンジナビア半島南端スコーネ地方やバルト海を巡っての争いで、さんざん戦ってお互い領地を奪い合ったものの、結局は戦前の状態に戻り、まさにタイトル通り「栄光以外は何も得ず」な戦争であったようである。詳しくは、史実がきっちり書かれた本作プレイブックを読もう。

収録7会戦のうち、ルンド、ランツクローナ会戦はフルマップ、他の5会戦はハーフマップを用いる。マルメ攻囲戦マップには城郭あり。基本ルールは最新ver.5.0にアップデートされ、ハーフマップ会戦が主、ユニット少なめ、2ヘクス重歩兵も無いため、マイナー過ぎるテーマさえ気にならなければ、遊ぶには手頃である。とりあえず北欧最大の激戦ルンド会戦はプレイしたいところ。

またシリーズ前作の訂正ユニットや、C3i誌シェリトン会戦モジュールのエラッタもあるので、M&Pファンは必買であろう。シリーズ・デザイナーズノートによると、今後の企画としてポーランド、トルコ、コサック物から、ルイ14世ネーデルランド継承戦争、フロンドの乱(コンデ公vsテュレンヌ)も構想中だそうで楽しみである。