Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

GMT 「Prussia's Glory II」 Kolin Solo-Play AAR

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七年戦争1757年キャンペーンの如く「Prussia's Glory II」プラハ会戦に続いて、コリン会戦をソロプレイ。プロイセン軍が側面攻撃を仕掛けるも失敗&敗退した一戦である。今回もメインシナリオ&史実配置。盤端にいるプロイセン軍は、包囲を避けるため横広がりに展開して斜面や河川で守りを固め、オーストリア軍に出血を強いる策を採った。一方のオーストリア軍は左右両翼から騎兵で攻め、プロイセン軍側面が破れたと同時に正面から歩兵で攻めようかと。

戦闘開始は第3ターンから(今回の写真も交戦マーカーは除外)。オーストリア軍左翼騎兵は順調にプロイセン軍翼側を包囲するも、反対側の右翼ではプロイセン軍胸甲騎兵の反撃をくらって苦戦している。そこでオーストリア軍も砲撃でプロイセン歩兵を後退させ、空いた隙間へ予備の胸甲騎兵をなだれ込ませて、プロイセン軍歩兵・騎兵を分断せんと猛攻撃を加えた。この攻撃によりプロイセン中央歩兵が両翼包囲され、第8ターン末、早くもプロイセン軍士気阻喪に陥ってしまった。

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かくなる上は致し方なしと、プロイセン軍は盤外へ撤退開始。当然オーストリア軍も追撃にかかるが、あいにく歩兵の指揮ダイスが奮わず、移動力半減のペナルティ。それでも第10ターンには、盤端まで逃げたフリードリヒ大王に対し、ありったけの胸甲騎兵をぶつけて討ち取りを狙ったものの、大王は運良く負傷・死亡チェックをかいくぐり、無事に落ち延びた……

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確かに遊びやすいシステムで手堅くまとまってはいるが、個人的にはもう少し「ハジける」展開が欲しくなる。別時代のゲームと比較するのはナンセンスだが、例えば「Au Fil De L'Epee」の怒濤の騎士突撃や「Musket & Pike」の連続活性化、あるいは割り込み等に見られる派手さ、ケレン味みたいなモノが。尤もヒストリカルな展開を目指すなら振れ幅は抑えた方が無難であるし、そういう意味では優等生なゲームだと思う。自分はもっと興奮したいし、もっと一喜一憂したいのだが。

Kolin 1757: Frederick the Great's First Defeat (Campaign)

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