Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【By the Edge of the Sword】VaeVictis #62「La Croix et L'epee」

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「By the Edge of the Sword」シリーズ目当てにVae Victis誌62号を購入。本号の付録はシリーズ屈指の大会戦(と言ってもハーフマップだが)、カトリック連合軍vsムワッヒド朝イスラム連合軍が激突する、 国土回復戦争、ナバス・デ・トロサ会戦(1212年)がテーマである。総勢5万のカトリック軍を、イスラム軍は12万以上の兵で迎え撃つも、 カトリック軍のナバラ王サンチョ7世が自ら突撃を敢行し、イスラム軍の本陣テントまで斬り込む活躍を見せて勝利したとか。まさに表紙イラストがその突撃シーンを描いている。さしずめ日本武将で例えるなら川中島合戦の上杉謙信だろうか。

ユニットもカトリック軍約80個、イスラム軍約90個とさすがの多さ。特に目立つのはカトリック聖堂騎士団の黒ユニットたちで、シリーズ最強と思われる練度7を誇るその偉容はまさにカトリック軍のSS装甲師団的存在に思える。この敗戦を境にイスラム勢力は退潮したそうだから、言うなれば「天下分け目のナバス・デ・トロサ」とも呼ぶべきか。ただし他の小さなゲームで本システムに慣れたうえで遊ぶべきボリュームではある。

エル・シッドとレコンキスタ―1050‐1492 キリスト教とイスラム教の相克 (オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ)

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