Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Grand Tactical Series】「The Devil's Cauldron」 A Bridge too Far AAR

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さて猿遊会2日目。何も知らずに会場入りすると、 たかさわ氏からN村氏の不調をお聞きして、早速Twitterで確認。うわー申し訳ないと思いつつ、今日のセットアップを始めた。この日、選んだシナリオは「A Bridge Too Far」。イギリス第43歩兵師団がナイメーヘンから北上し、ライン河岸を目指すもの。その途上には、ポーランド空挺旅団が孤立しており、イギリス軍の進撃を阻むは、ティーガーI型中隊を擁するクナウストSS戦闘団と云う、機動あり、戦車戦の可能性もありの派手目な上級シナリオである。今回はSADA氏、奥津城氏への インストを兼ねたプレイで、自分はドイツ軍全体を担当し、「攻撃側がやりたい」と仰るSADA氏に第43歩兵師団を、「楽な所がやりたい」と仰る奥津城氏にポーランド空挺旅団をお願いした。

早速、9月22日0900ターンからゲーム開始。イギリス第43歩兵師団は、西のオーステルハウトと、東のベンメルへ進み、SADA氏の戦闘ダイス目も冴えて、早くもドイツ軍前線を突破した。防衛主力のフルンツベルグ師団チットは、引かれずに先送り・・・

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続く1100ターン、フルンツベルグ師団はイギリス軍の進撃を阻むため、弾幕を展開。一方、北のホーヘンシュタウフェン師団ハルツァ特別戦闘団は、ポーランド空挺旅団を叩くべく、堤防道路上に移動開始。当然、ポーランド空挺旅団から撃ちまくられるが、ここは我慢の子である。そして第43歩兵師団は、2ターン続けて指揮ポイント獲得ダイスで「0」を振り、早くもアルンヘム救出作戦に暗雲が漂い始めた・・・

1300、1500ターンは一進一退の攻防が各所で展開。第43歩兵師団第214歩兵旅団はオーステルハウトの掃討に手間取り、ベンメル方面に向かった第129歩兵旅団はドイツ軍砲兵に叩かれて損耗し、前進しようにも指揮ポイントが足りず、進撃が停滞した。その頃、ポーランド空挺旅団は、攻め寄せるハルツァ特殊戦闘団を撃ちまくり、見る見るうちにステップを失わせていった。

1700ターン、イギリス軍はオーステルハウトの掃討を終え、前進再開。堤防道路の切れ目に弾幕を張ってドイツ軍の視線を遮り、砲撃の合間を縫うようにM3ハニーx1、M4シャーマンx3個戦車中隊をヴァルブルグの街へ接近させ、IV号SS戦車中隊に集中砲火を浴びせた。一度は強襲をはね返したIV号中隊も、たまらず後退しヴァルブルグ失陥。しかしエルストの街に直接向かった第214歩兵旅団は、堤防道路に上がった途端、ネーヴェルベルファーの猛砲撃を喰らい、2個歩兵中隊が吹き飛ばされ、ヘクス3551は「死の十字路」と呼ばれた。またハルツァ特殊戦闘団は4個中隊ほどを失いながらも、なんとかポーランド空挺中隊1個を潰して、半円形陣地内に突入。危機を察したポーランド空挺旅団は、南部陣地を放棄して突破口を塞いだ。

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1900ターンでも同様の戦闘が行われるも進展は無く、リアル時刻も6時半と云う事で、ここでシナリオ終了とした。やはりインスト込みだったので、1ターン1時間以上かかって6ターン止まり。 予想通り、機動戦車戦あり、陣地歩兵戦ありの派手な展開だったが、動きがある分、初心者には難しいシナリオだったかもしれない。

実はGTSシステムで一番面倒なのは移動で、乗車・下車モード、縦隊・非縦隊モードの転換があるうえ、縦隊でなければ進入できない地形もあるので確認する事が多いのだ。平地に入るのも、非縦隊だと単純に1移動コストではないし。しかしシナリオとしては、どの部隊を担当しても面白いので、複数のプレイヤーをインストするにも向いている。何はともあれ、SADAさん、奥津城さん、お疲れ様でした。 また機会があれば、「TDC」でも別ゲームでも宜しくお願いいたします。