Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Grand Tactical Series】「Panzer Command」Remaking GTS.version

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「Panzer Command」のユニットを、「The Devil's Cauldron」式にリメイクしてみた。言うなればGTS版「Panzer Command」である。駒すべてではないが、とりあえず上級導入シナリオ「Soviets Breakout」を遊べるだけのユニットを作り、試しに「The Devil's Cauldron」のルールで動かしてみたらどうなるか検証もしてみた。

突破するのはソ連第1戦車軍団、阻止するのはドイツ第11装甲師団。マーカーは「The Devil's Cauldron」から拝借し、空軍ルールは様変わりしたので、適当にスツーカとシュトルモビクを出してみた。しかし第1ターン、ソ連軍チットが続けて引かれると、地図北端から進入したBA-64装甲車が一気に盤外突破してしまった。良く考えたら「Panzer Command」には縦隊による1/2道路移動が無いので、GTSルールに従って移動したら、一気に盤外へ突破され、シナリオが破綻してしまうのだ。

そこでソ連軍の独立フォーメーション・チットをカップから除いたうえ、第1ターンの最初に自動的にドイツ軍の独立フォーメーション・チットをプレイし、あらかじめ退出ヘクス周辺に防衛線を引かせてみた。この調整案で、どうにかまともなソロプレイになったような……

その後は、突破を図ったT34/76が貧弱なドイツ軍偵察部隊を撃ちまくり、Sdk222を撃破、II号戦車とオートバイ中隊もステップロスさせたが、駆けつけたティーガーI 型中隊の反撃に遭い、T34は2個中隊を喪失。かろうじてBA-64装甲車だけがドイツ軍射撃ゾーンを迂回突破したものの、獲得ポイントを見れば、ドイツ軍のトリプルスコア勝利であった。

やはりユニットを自作するだけではGTSへのコンバートは不十分で、GTSルールに適した「Panzer Command」シナリオも作るべきだと感じた。そこまでやるかは未定だが。