「ペリリュー・沖縄戦記」を購入。著者のユージン・B・スレッジは、アメリカ第1海兵師団の迫撃砲隊員で、前半ではペリリュー島の、後半では沖縄での戦闘を綴っている。あくまでも筆者の回顧録のため、戦闘全体を見通す物ではないが、実在の兵士たちのキャラクターも興味深く、読みやすい一冊だった。老兵ヘイニーと、戦死するホールデイン中隊長あたりにも惹かれたし。まあ、日本兵の死体を戯れに銃撃するシーンなどは、心が痛むものの、それを為さしめる死への無頓着さ、感情麻痺について考えたり、過酷な戦場に投入された兵士の精神状態にも思いは及ぶ。
ちなみに現時点で、ペリリュー島のウォーゲームは手元には無し。コマンドマガジン付録の「沖縄」はあるものの、いまだに未プレイ。そのうちCSS(Company Scale System)で沖縄戦が出版されたら、触れてみたいとは思う。まあ、この著者のような、迫撃砲隊員の目線で言うなら、むしろASLのペリリュー島、沖縄戦シナリオを探した方が早そうだ。