Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Great Battles of History】「Samurai」 第四次川中島合戦 AAR

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2007年の忘年ゲーム会として「Samurai」の川中島シナリオを対戦した。手前の水色ユニットが武田信玄軍。奥の茶色ユニットが上杉謙信軍である。伝説の通り、武田軍は鶴翼、上杉軍は車懸かりの陣。

ルールは、簡便な「Ran」システムを一部流用した私製ミックス版。武田方は、別働隊到着まで2部隊のみ活性化(到着後は3部隊)とした。武田方担当はkarter氏、上杉方担当はMi-boh氏。 自分は武田方別働隊を受け持つつもりが、結局インスト役となった。

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さて上杉方・車懸かり先鋒はなぜか村上国清隊(史実では柿崎だと思うが)。村上隊は、武田方右備の諸角豊後守に打撃を与え、二番手・柿崎景家隊と共に内藤昌豊隊に襲いかかった。 この内藤隊が敗走チェックに失敗し、早くも全ユニット除去。武田方は、防御線を埋めるべく、左翼から武田信繁隊を増派。信繁は自ら村上義清と一騎打ちに及び、見事に勝利した。村上義清は、この後、武田方弓隊の射撃を受けて討ち死に。しかし村上隊は代理大将指揮の下、攻撃の手を緩めず。柿崎隊も、飯富昌景隊に連続攻撃され、いったん崩れかかったものの、 ゾンビの如くユニットを回復し、逆に信繁隊を撃退。信繁隊は、回復する間もなく敗走してしまった。

武田方は、第3ターンから別働隊の到着チェックをしているが延々と失敗続き。さらに上杉方は、がら空きになった信玄本隊に対し色部勝長隊を投入。しかしこの危機に、左翼から穴山信君隊が駆けつけ、側面からの連続攻撃で色部隊を敗走させてしまった。史実にそぐわぬ活躍である穴山信君。 

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ようやく第8ターン、妻女山から高坂弾正率いる別働隊が到着。上杉軍は、このままではマズイとばかりに、村上隊・柿崎隊を再度、信玄本隊へ突進させた。これを満身創痍の飯富昌景・諸角隊が相討ち覚悟で迎撃し、村上・柿崎両隊を同時に敗走させた。形勢は一気に逆転。それでも謙信公は諦めず、信玄に一太刀浴びせるべく遂に本隊を率いて前進開始。連続行動を決めれば、信玄本隊への接敵に成功したが、あえなくダイスチェックに失敗。すでに兵力差も開いていたため、ここで上杉方投了となった。

感想。2007年を締めくくるにふさわしい激戦であった。前半は武田方の悲鳴が、後半は上杉方のため息が聞こえ、一進一退の白熱した展開となった。適当に「Ran」ルールを混ぜたが、うまく機能して良かった。他の「Samurai」シナリオも、同様の改変を加えて遊びたいと思う。

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