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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Great Battles of History】「Ran」 耳川合戦 Solo-Play AAR

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「Ran」の耳川合戦シナリオをソロプレイしてみた。写真左の青いユニットが田原紹忍率いる大友軍。右の薄茶色のユニットが島津軍である。史実では大友軍が、島津軍の囮戦法に引っかかり大敗している。しかし史実を知ってる大友軍が、「だったら守りの堅い山中に立て籠もればいい」と言うのも難しい。なにしろ受けた打撃を回復できるのは平地だけなのだ。大友軍は仕方なく、史実通り下山するハメになる。

そしてシナリオ特別ルール「釣り野伏」。通常、敵ZOCから後退するにはTQ判定が必要だが、 島津義弘隊のみ、判定無しで後退できる。これにより、大友軍接敵、義弘隊後退、大友軍深追いの流れが生まれるはず。 「だったら深追いしなければいい」とも言えるが、追わなければ義弘隊は態勢を立て直し、再び攻めてくる。ちなみにユニット数は大友軍が優るが、1ターンに命令を与えられる軍勢数は、大友軍1、島津軍2。義弘隊を放置すれば、1ターン内で後退、回復する可能性もあり厄介である。

ただし島津軍も、軍勢が少数のため崩壊(Flight)しやすいのが弱点である。崩壊すると全ユニット除去なので、大友軍としては攻撃を集中したいところだ。もっともそれができるほどの行動力は無いのだが。

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さてソロプレイ開始。先手の島津義弘隊、島津忠平隊が北上し、大友軍・佐伯維教隊の下山ルートを塞ぐ。当然、佐伯隊も呼応して南下。平地との境界線で戦闘が開始されたが、佐伯隊には回復できる平地が少なく、結局、崩壊してしまった。

大友軍は、次に田北鎮周隊を前線へ投入。島津軍は、疲弊した義弘隊を後退させ、 忠平隊+伊集院隊で迎撃する。しかし自在に後退できる義弘隊と異なり、島津の二隊は、膠着状態に陥り苦戦。正面から殴り合ううち、伊集院隊の損害が増し、遂に崩壊してしまった。

ここで島津軍は、いったん忠平隊を後退させ、伊集院隊の抜けた左翼へスイングし、右翼から再び、義弘隊を投入した。義弘隊も、他隊よりTQが1多いだけだが、この小さなヒットポイント差が実は大きく、田北隊も遂に打ち負け、崩壊となった。二隊の崩壊により、大友軍の敗北が決定。

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プレイ時間は、約4時間。本シナリオは、両軍の活性値が低いため、双方が手番を奪い合う事も少なく、このシステムとしては短時間で終わった感がある。特別ルールも「釣り野伏」だけなので、基本システムを覚えるには良いかと思う。難点を挙げるなら、マーカー類の煩雑さだろうか。しかし「Samurai」に存在した潰走・回復マーカーは無くなったので、これでも整理された方なのだが……。

また大友軍には打つ手がほとんど無いように思うが、これはGBoHシリーズの宿命でもあるから、史実通り戦って、華々しく散る他ないかもしれない。勝負事と考えず、歴史を鑑賞するアイテムとして 「この戦いはこうだったんだな」と感慨に耽るのが宜しいかと。自分はそういうゲームも、結構好きである。

総括すると、「Samurai」より遊び易いのは確か。次はもう少し、手番を奪い合うシナリオを遊ぶ予定だ。「摺上原」なら伊達政宗(軍勢活性値3)、芦名義広(3)……これだろうか。

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