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【Great Battles of History】GMT「Caesar:Conquest of Gaul」

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「Caesar:Conquest of Gaul」を購入した。古代戦GBoHシリーズのガリア戦記編である。初版は1998年に発売されたが、昨年再版されている。両面印刷のフルマップ2枚(なぜか切り込み入り)、カウンターシート3枚には海戦用ユニットも含まれている。

収録された戦いは、ヘルヴェテイ族とのビブラクテでの戦い(BC58)、ゲルマンの将アリオヴィストゥスとのライン河畔での戦い(BC58)、ネルヴィ族とのサビスの戦い(BC57)、ヴェネティ族とのビスケー湾海戦(BC56)、大英帝国開闢の時と言われる第一次ブリタニア上陸(BC55)、さらに対パリシイ族戦・練習シナリオ(BC52)が入っており、ビブラクテ、ライン河畔、サビスの戦いがフルマップを使用する。

ガリア・ケルトの諸部族は、総じて士気は高いものの、飛び道具に乏しい重歩兵が中心である。かろうじてブリタニアの島ケルトたちがジャベリンを装備し、戦車(チャリオット)も使うので、なかなか頼もしい。また騎兵戦力はケルト側が優位だが、カエサル麾下にも次第にケルト騎兵が現れるのでどうなる事やら。

基本的にこのシリーズは、正面から殴り合って勝つべき側が勝つ展開が多い。それでも遊んでみたいと思うのは、異文化の軍隊が戦う、異種格闘技的マッチメイクに興味があるからだ。 システム化されたローマ軍団vs野蛮ながらも精強なケルト兵の戦いが、どのように展開するか確かめるのも一興かと。その観点から見れば、カエサルvsポンペイウスの内戦を扱った「Caesar: Civil War」は物足りなく思える。歴史的には重大な会戦でも、ローマ軍団同士の戦いなので……

ガリア戦記 (平凡社ライブラリー)

ガリア戦記 (平凡社ライブラリー)