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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

Against the Odds #8 「Fortress Berlin」

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2004年6月発売の「Against the Odds」8号を購入した。付録ゲーム「Fortress Berlin」は、 ベルリン最終戦を扱った作戦級ゲーム。コマンドマガジン62号の紹介記事で興味を持ち、 そろそろ品薄になってきたので確保することに。実はベルリン戦ゲームをひとつも所有しておらず、何か1個と思い選んだのが本作である。

AtO誌と言えば個性的過ぎるアートワークが有名で、自分も今まで敬遠してきた。本作のコンポーネントもさすがに凄絶である。ベルリン市街を描いたマップは、一面ダークグレー。 かつてこれほど陰鬱な地図が他にあっただろうか。ユニットには、車種別の戦車イラストも記され、雰囲気は出ているものの、数値が縦並びのうえ、ぱっと見、どの駒が何軍だか判別し辛い。しかし個人的には、没個性なアートワークのウォーゲームよりは眺めていてずっと楽しい。勿論遊びにくいだろうが、すべてのウォーゲームが分かり易いアイコンで統一される必要も無いと思っているし、こういった個性的な作品がこれからも出続けて欲しい。

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ゲームスケールは1ターン=1日、1ヘクス=457メートル、 1ユニットはドイツ軍が大隊 / 連隊、ソ連軍が連隊 / 師団が中心。 各ユニットは裏表で戦闘 / 移動モードを表す。戦闘モードなら火力も防御修整も高くなるが、移動が鈍ったり、ユニットによっては移動不可となる。射程を持つ部隊も多々あり、戦術色が濃厚である。ゲームは4月20日(ヒトラー最後の誕生日)に始まり、 総統捕獲か国会議事堂占拠までを争う。無論、すでに勝敗の決した戦争の最終局面なので、 勝利条件を争うより雰囲気を味わうゲームだと思うが、ソ連軍を2プレイヤーで分け、どちらが先にヒトラーを捕らえるかを競うのもアリだろう。総統以外にも重要人物ユニットが多数あり、全員顔写真入り(ゲッベルス宣伝相だけ顔ではなく口写真なのはご愛敬)。

続ラスト・オブ・カンプフグルッペ

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ベルリンの戦い1945 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ―世界の戦場イラストレイテッド)

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ヒトラー最後の戦闘〈上・下〉 (1982年) (ハヤカワ文庫―NF)

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さらに「Paper Wars」55号も購入した。本号には「Fortress Berlin」の仮想シナリオ「On to Berlin !」が付いている。 内容は、米英空挺部隊によるベルリン降下作戦「オペレーション・エクリプス」。この作戦のエピソードは 「ヒトラー最後の戦闘」(コーネリアス・ライアン)で読んだが、アメリカ第82空挺師団がテンペルホーフ空港制圧を命じられ、 それを聞いたアメリカ第101空挺師団が晴れ舞台を羨んだりしていたのが印象深い。嬉しい事に第506空挺連隊第2大隊ユニットもあるので、 「バンド・オブ・ブラザーズ」ファンは、ベルリンで戦うウィンターズ少佐を夢想できるだろう。しかし空挺部隊だけでベルリン制圧って大丈夫か?

今のところ自力でルール翻訳するしかないが、 基本的に移動・戦闘の繰り返しだし、何とかなるかと思っている。余裕があれば翻訳に取り組んでみよう。