Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

GMT「Twilight Struggle」AAR

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昨日は、Yossy氏が購入された「Twilight Struggle」を初プレイした。事前に翻訳ルールを読んだ限りでは割と簡単そう。米ソが世界各国に自国の影響度を付与していき、各地域毎の覇権によってVPを獲得するゲームである。イベントは30-40代ならお馴染みの戦後現代史ばかり。事件が何を意味するか、イメージし易くて助かる。ただしカードドリブンゲームは、実際遊んでみるまでカードの重要性やイベントプレイのタイミングが分からないのでまずは感触を確かめるべく対戦開始。

初戦は自分がソ連を担当した。まずは「フィデル・カストロ」でキューバを支配、「ヴェトナム蜂起」で東南アジア共産主義化し、中東・東欧も堅持した。すると第3ターン、一気に3枚の得点獲得/スコアリングカードが出現。このカードは必ずプレイせねばならず、その時点での各地域覇権度VPを獲得する。ソ連は欧州・アジア・中東で優勢を得ており、いきなり勝利してしまった。しかし二人ともまだカードの使い方が良く分かっておらず、敵に有利なイベントを宇宙開発競争で処理するのが必要と痛感。

今度は米ソを入れ替えて2戦目を開始。アメリカ側になった自分は、「ナチス科学者の獲得」から宇宙開発競走に乗り出し、ソ連に有利なカードをバシバシ捨て、順調にVPを稼いでいった。Yossy氏はアジア一帯を赤く染め上げるが、自分は欧州と中東支配を進め、両勢力は次第に隔離。そしてまたも第3ターン、欧州・中東スコアリングカードによりアメリカが勝利。またも早期サドンデスに驚く我々だが、もっと相手の影響度拡散を防止せねばと気づいていく。また敵に有利なカードも条件の整わぬタイミングなら出すべきとか。

今度こそ4ターンにたどりついて中盤カードを拝むべく、米ソ陣営はそのままに第3戦を開始 (ソ連有利と分かったので、先にゲームに慣れた僕がアメリカを)。さすがにカードの重要性が見えてきた第3戦、Yossy氏は「中東戦争」でイスラエルを葬り、北朝鮮から韓国・台湾へ浸透。宇宙開発競争でも先手を取っていく。自分は手元にアジア・スコアリングカードが連続で来たが、アジアの支配国数で負け続け、VPが獲得できない。それでもなんとか鬼門の第3ターンをクリア。おおこれでようやく中盤戦カードが使える! ここで自分の手元に来たのは、中米向きのカード。しかしあからさまに中米支配を進めては注目されると考え、ブラフの意味もこめて影響度は欧州へばらまいてみた。実は東ドイツさえ取れれば、欧州サドンデス勝利だったが、Yossy氏もしきりと中米に影響度を増すので、もしやと思うと中米スコアリングカードが! VPを挽回できる手が無く、アメリカが敗北した。

とりあえず三回遊んでみた感想としては 「面白い」「けどどうやったらもっと先まで行ける?」だった。慣れた相手同士なら、序盤はソ連有利かと思う。まあ早期終了パターンなら1時間ほどで終わるので、ちょっとした空き時間に遊ぶのもいいかもしれない。それから昨日はMtGおはじきカウンターを持参した。米ソどちらがどの国を支配しているか、これを使うと一目瞭然である。必須アイテム。