Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

「Triumph & Glory:Borodino」AAR

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「Triumph & Glory:Borodino」を対戦した。自分は珍しくフランス軍左翼を任され、ダヴー第I軍団の一部とウジェーヌ第IV軍団、ネイ第III軍団を指揮する事に。当然ながら攻撃目標は大堡塁だが、特別な作戦は無し。とにかくロシア軍の一斉砲撃に屈せず、いかなる被害を被ろうと諦めず攻めるのみである。

さて第1ターンは、まずロシア軍チット連発から始まった。しかしフランス軍が前進する前にやる事はあまりなく、ある意味空振りに等しいチットにロシア軍の嘆きが聞こえてくる。さらに射程内に敵がいないにも関わらずロシア軍一斉砲撃も引かれ、フランス軍は安堵。

そしてロシア軍チットの空振りを待っていたかのように、フランス軍チット連発が始まった。右翼ダヴー第I軍団は、バグラチオン突角堡を1スタックのみで攻撃したが、これが突破戦闘に至る戦果を上げ早くも堡塁1ヘクス奪取である。自分もウジェーヌ第IV軍団でボロジノ村を難なく占領。ロシア軍からは「チット偏ってるなあ」との声がする。

ところが第2ターンまたぎで、さらにフランス軍チット連発。ダヴー第I軍団は突角堡からほぼ敵を駆逐した。ロシア軍第8軍団崩壊。自分の指揮するフランス軍左翼は、セメノフスカヤ村を抜いたものの、大堡塁を攻めたネイ第III軍団がことごとく敗退。さらにターン後半は露軍チット連発となり、一斉砲撃含めて砲弾の嵐。我がウジェーヌ第IV軍団の10戦力歩兵も次々撤退していく。

第3ターン。イニシアチブを取ったロシア軍は、まず一斉砲撃を選択。ここで散々に撃たれた和がフランス軍左翼は、攻撃停止状態に陥った。とりあえず両翼に分割されていたダヴー第I軍団を連結し、次ターンに期待。

一方、右翼ポニャトフスキー第V軍団はウティーサ村に向かったが、村に接する小丘は占領したものの、村内のロシア軍砲兵2ユニットが頑強な抵抗を見せた。攻め寄せたミュラ騎兵予備が臨機砲撃によって次々撃退されてしまったのだ。しかもロシア軍ダイスは走っているのに、フランス軍右翼の出目は低調。接敵チェックに成功さえすれば砲兵を除去できるのだが……

第4ターン。我がフランス軍右翼は大堡塁へ砲撃を成功させ、混乱したロシア軍をダヴー第I軍団で攻め、堡塁1ヘクスを奪取した。一方フランス軍右翼では、未だウティーサ村を巡る激戦が展開中。先手は取ったものの、ミュラ騎兵予備は混乱が多く、残り少ないユニットで波状攻撃をしかけた。しかしここでもロシア軍ダイスが炸裂。ミュラ騎兵は次々混乱し後退。村ヘクスにしがみついたフランス軍は、何度やっても接敵チェックに失敗している。悪魔の如き強靱さを誇ったウティーサ村は陥落せずだった。

一応、対戦はここまでとしたが、4ターンで約4時間ほどかかった。フランス軍勝利点はヘクス占領5VP+敵軍団崩壊1VP。 しかし双方ともに被害甚大。もう少し時間を取って、先の展開も見てみたいところだ。ちなみに対戦後、ウティーサ村を守りきった砲兵ユニットは、ロシア軍によった「英雄砲台」と名付けられた。フランス軍を一歩も寄せつけぬ勇姿に感嘆。しかしなぜここまで……