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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Tactical Combat Series】「Bloody Ridge」 The Planned Assault Solo-Play AAR

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※写真ではアメリカ軍の陣地マーカーを省いてある。

「Bloody Ridge」をソロプレイした。ムカデ高地南端への日本軍の攻撃を扱った「The Planned Assault」を、実験的にTCS4.06版の射撃結果表、モラル表で試してみる事に。突撃戦闘ルールも、4.06版対応。無限ラウンドではなく、3ラウンド制とし、決着がつかなければ別表で勝敗を判定する新システムである。「BLOODY~」の日本軍は突撃戦闘中SYR(自発的後退)を無視するが、今回は4.06版に合わせ「最終判定においてはSYRを行う」とした。

日本軍の攻撃箇所は、ムカデ80高地と丸太橋に絞る。この両方を占拠するだけで、VP13・日本軍大勝である。日本軍は「みんなで攻めれば怖くない」とばかりにハイスタック状態だと士気が良くなる特別ルールがあるため、中隊単位での突撃戦闘を行う事とした。

対するアメリカ軍も、やや厚めのスタックで守りにつかせた。突撃戦闘の最終判定では火力とステップが物を言うので 殴り負けないための措置である。※サンセット版翻訳ルール3.3a「日本軍の士気」だが 「日本軍は1ヘクスに8ステップ以下のユニットしかいない場合は」ではなく 「日本軍は1ヘクスに8ステップ以上のユニットがいる場合は」だと思う。

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さてソロプレイ開始。日本軍が接敵するまで3ターンほどかかった。なにしろジャングルとルンガ川に阻まれ、のろのろ移動。日本軍は足の遅い機関銃隊を残し、歩兵ユニットのみで先発した。この間、軽巡川内等による艦砲射撃があったが、ムカデ高地頂上のアメリカ軍被害は2ステップのみであった。アメリカ軍は迫撃砲で照明弾を打ち上げ、夜襲を待つのみ。

戦端がきられたのは丸太橋方面であった。最初の突撃戦闘で、早くもアメリカ軍が塹壕から叩き出された。 さすが日本軍の士気修整は頼もしいが、制圧/麻痺/SYRをステップ損失に置き換えるため結構な損害になっている。この被害は二度目の突撃戦闘で顕著となり、8ステップ未満となったスタックがSYRを余儀なくされた。しかも他のTCSゲームはともかく、本作でのSYRは痛い! 3ヘクスもジャングルを後退すると、前線復帰まで2ターンかかってしまう。夜明けまでに継続的な攻撃をかけるのは難しいそうだ。

一方ムカデ高地はアメリカ軍優位。斜面を登る日本軍を照明弾で照らし、臨機射撃で蜂の巣に。 アメリカ軍ダイスも冴え、日本軍スタックをガリガリ削っていく。それでも日本軍は80高地の隣接陣地を奪ったが、摩滅したスタックが士気チェックに耐えられず降伏。大隊士気が3増加し、他のスタックにも制圧/麻痺が頻発した。※大隊士気ルールも4.06版対応。 歩兵1ユニット/火器3ユニット除去=大隊士気1増加。降伏したユニットも除去に含んだ

この後も日本軍は執拗に突撃戦闘を繰り返したが、アメリカ軍陣地は奪えず。夜明けと共に照明弾の必要は失せ、アメリカ軍迫撃砲も間接射撃を開始した。小火力だが、もはや日本軍には士気チェックを耐える力すらない。結局80高地も丸太橋も奪えず、ゲーム終了となった。

日本軍が一方的に撃たれて終わりかと思えば、さにあらず。 思ったより両軍とも頑強で、小さいながらも緊張感のあるシナリオだった。TCSの新ルールはまだ固まっていないが、少しずつ取り入れようと思っている。