Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退した蔵書系ウォーゲーマーの日記

【Tactical Combat Series】The Gamers「Black Wednesday」

Tactical Combat Series第7作「Black Wednesday」を購入。本作のテーマは、1943年2月10~11日に行われた東部戦線クラスヌィ・ボルでの戦闘である。主役は枢軸軍として参戦したスペイン義勇兵、第250歩兵師団、通称「青」師団。これに対してソ連第63親衛狙撃兵師団、第43、第72歩兵師団が襲いかかるというもの。

フルマップ2枚の戦場には、妙に細かなディティールが配されている。墜落したFw190戦闘機、厚さ10フィートの壁を持ち突撃戦闘でなければ内側に射撃できない粉ひき小屋、連結された地下壕と砦等々。ソ連軍には、政治委員の指揮や、集団突撃ルール等もあり、TCSシリーズとしては個別ルールが多い方かもしれない。

スペイン第250歩兵師団の主力ユニットは、士気も高く頼もしい。

こちらはソ連軍。しかしこの時期のThe Gamersの作品は、グラフィックが濃いめだなと。

あいにく本作も、2014年になった今も実プレイに至っていない。実際には一度ソロプレイのためにセットアップをしたのだが、両軍のユニット数の多さに辟易してそのまま仕舞ってしまった。今も決してプレイ優先度は高くないのだが、青師団の強力な塹壕線(これにも特別ルールがある)を、ソ連軍が砲兵支援と歩兵突撃を組み合わせていかに突き崩すかと云う、ある種の攻城戦めいたシチュエーションは一度味わってみるべきかもしれない。

※2005年1月に購入し、2014年頃にいったん売却。そしてまた2024年3月22日に再購入したので、写真を撮り直した。