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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Central Front Series】SPI「Fifth Corps」

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【回顧録:この記事は2014年3月に回想した記事である】

2003年3月22日に中古のSPI「Fifth Corps」を購入した。Strategy & Tactics版ではなく、ボックス版のボックス無しを買ったため、このような写真しか載せられず残念ではある。

本作は1980年代、ワルシャワ条約軍による西側諸国侵攻を想定したCentral Front Series第一作である。当時は10作出版して、すべての地図盤を連結すると西ドイツ周辺をすべてカバーできる予定だったが、第三作「BAOR」がS&T誌に発表された後、SPIが潰れてしまい、シリーズも頓挫してしまった。その後3W版S&T誌で後続作が発表されたが、システムが変わってしまったため、個人的にはどうにも受け入れにくく感じている。

本作の地図盤は、戦争全体の焦点となるフランクフルト前面のフルダ峡谷周辺を扱っている。当時ここに展開していたアメリカ第5軍団からこのタイトルが付けられたが、その所属部隊に第11機甲騎兵連隊、通称ブラックホース連隊がある。ジョン・ハケットが著した「第三次世界大戦」は、冒頭まさにそのフルダ峡谷でのブラックホース連隊の戦闘シーンから始まり、すでにそれを読んでいた自分も、本作に強い興味を覚え、是非欲しいとは思っていた。しかし先に第二作「Hof Gap」は入手したものの、SPI滅亡後、本作に触れることはできなかったのだ。

第三次世界大戦―1985年8月 (1983年) (サラ・ブックス)

第三次世界大戦―1985年8月 (1983年) (サラ・ブックス)

 

本作=Central Front Seriesのゲームスケールは、1ヘクス=4km、1ターン=12時間、1ユニット=連隊~大隊~中隊である。ターン・シークエンスは、プレイヤーが交互にスタックを行動させるもので、各ユニットは12行動力を持ち、その範囲内で移動、戦闘を自由に組み合わせて行動する。平地を2ヘクス移動(2行動力消費)して行軍攻撃(2行動力消費)、さらに道路を4ヘクス移動(2行動力消費)して準備攻撃(6行動力消費)……と云った具合にである。

1980年代のヨーロッパでの東西激突と云う状況はもはや仮想の中で終わってしまったが、この独特なシステムは今でも味わいがあると思っており、「Hof Gap」「BAOR」と合わせてプレイしてみたいと思っている。古いデータに基づく現代戦ゲームに価値を見いだせない方もおられるだろうが、自分は案外いける口である。