Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

New England Simulations 「The Killing Ground」

f:id:crystal0207:20140318214133j:plain

【回顧録:この記事は2014年3月に回想した記事である】

New England Simulations「The Killing Ground」を購入した日付は記録していない。恐らく2002年の発売と同時に買ったであろうと云う感触だけで、レビューを書いておく。

本作は、1944年7月6日~8月22日におけるノルマンディ半島突破戦からファレーズ包囲までを扱ったゲームである。ゲームスケールは、1ターン=1日、1ヘクス=2.5km、1ユニット=旅団・連隊~大隊である。ゲームの根幹を為すのは、SPI「Operation Typhoon」等で知られる戦力チット引きシステムである。各ユニットには大まかな戦力等級だけが記してあり、戦闘に投入する際、実際どれだけの戦闘力を有していたのか、等級に応じたチットを引いて判定すると云うものだ。つまり実戦に投入するまでそのユニットの戦力は判らず、事前に戦力比計算を立てることも出来ない。

自分の場合、この戦力チット引きシステム、本作に触れるまでまったく未経験であった。「Operation Typhoon」もだが、あいにくプレイする機会が無く、本作で初めてそれを味わったと言える。感触は……さほど面白いとは感じなかった。戦力が判らないのは最初だけだし、確定した後ユニットはその戦力チットを抱えねばならず、いたずらにスタックが高くなるようにも感じた。

どうも自分は「戦力未確認」と云う要素にあまり魅力を感じないらしい。無論MtG等のカードゲームで手札(=戦力)を隠すスリルは理解しているのだが、積み木ゲームで戦力を隠匿するのもさほどピンと来なかった。不確定な混沌さは好きなのだが、このシステムの場合、戦力が不確定の後は確定し続けてしまい混沌さが薄れていく……と云う辺りが好みではないのか、あるいはただ単に方向性が違うのだろう。

f:id:crystal0207:20140318214147j:plain

それでも本作は、New England Simulationsらしい美麗な地図盤のおかげもあって魅力的に感じている。実際のプレイはマップ半分を用いたシナリオだけしか味わっていないが、もう一度挑戦したいタイトルではある。戦力チット引きシステムも、今もう一度体験したら、また違う味わいを感じるかもしれない。

ノルマンディー上陸作戦1944(上)

ノルマンディー上陸作戦1944(上)

 
ノルマンディー上陸作戦1944(下)

ノルマンディー上陸作戦1944(下)