OSG「Highway to the Kremlin」を購入。本作はCampaigns of Napoleon 5Xと呼ばれるシステムで、「Napoleon at Bay」よりも広大な範囲を扱えるスケールを用いている。1ターン=5~10日、1ヘクス=16km、1戦力=5000名と、まさしく「Napoleon at Bay」を5倍した感がある。
本作のテーマは、1812年ナポレオンのロシア侵攻作戦である。フルマップ2枚にはプロシア・ロシア国境からモスクワまでが含まれ、ちょうどWWIIバルバロッサ作戦ゲームの地図と同じような範囲が描かれている。もっとも機械化部隊のあったドイツ軍とは異なり、ナポレオン軍が徒歩と騎馬で進まなければならなかったことを考えると、モスクワはあまりにも遠い目標に感じられる。
シナリオは侵攻序盤、スモレンスク、ボロディノ、後退戦、ベレジナ河、キャンペーンの6本が収録されているが、あいにく翻訳ルールが出ておらず、自分でも訳す気力が無かったため、プレイには至っていない。一応カウンターは切ってあるが、やはり「Sun of Austerlitz」同様、ユニット裏面の印刷ズレが酷く、自分で修正してもいる。
今現在OSGでは、この「5X」スケールで新たなナポレオン戦役級ゲームシリーズを立ち上げる予定らしく(THE THEATERS OF WAR 5X Series)、本作も「Russia 1812- Highway to the Kremlin II」としてリメイクされるらしい。もしそれが出版されたら、あらためて挑戦してみたいとは思っている。