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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

GMT 「Triumph & Glory」

GMT Triumph & Glory

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【回顧録:この記事は2014年3月に回想した記事である】

GMT「Triumph & Glory」を買った日付は定かではない。ただ2001年4月30日にプレイした形跡があり、それが初めてのプレイではなかったのは確かだ。本作は、我が家のゲーム会ではかなり頻繁にプレイされ、定番ゲームのひとつとなっている。

本作は、ナポレオン戦争戦術級シリーズの第一作だが、あいにくシリーズは第二作の「Borodino」で止まっている。戦術級とはいえBatailleほどの精密さは無く、NAWよりは細かいと云った程度だ。ゲームスケールは1ヘクス=325ヤード=約297m、1ターン=75分、1歩兵戦力=200名、1騎兵戦力=150名。

ゲームでは各ターン、総司令官(ナポレオン等)が自らの命令値だけ麾下の軍団を指揮下にできる。両軍すべての軍団はチット2枚ずつをカップに投入し、ランダムに引いた順番で行動する。ただし命令を受け取っていない軍団は、移動力が半減され、戦闘前の接敵チェックにも不利な修正が付いてしまう。一応、各軍団は自力で命令下にもなれるが、その判定に失敗すると回復しか行えなくなってしまうのだ。

本作にはカスティリオーネ、ラーブ、アウステルリッツ、アスペルン・エスリング、ワグラムの5会戦が収録されている。やはり一番多く遊んだのは、アウステルリッツだ。恐らく10回近く対戦したのではないか。本作のスケールで表現されたアウステルリッツ会戦は、マップ1枚に収まり、ユニット数もほどほどで自宅会のメンツにはちょうど良かったようだ。

プレイ自体も、チット引きと接敵チェックから生まれる戦闘のままならなさに苦しめられ、楽しませてもらった。特に自分はこういった先の読めない混沌としたゲームが好きなので、もしシリーズが続いてくれたら、後続作も買って楽しんだだろう。ただスケール的には、ナポレオン戦争後期の大会戦を表現するのは厳しかったかもしれない。本作収録のワグラム会戦も、フルマップ2枚を使っても実際のワグラム戦の戦場をすべてカバーはできず、各軍団のユニット数も膨大になっていた(ダヴー第III軍団だけで50ユニット近くある)。

また本作のシステムを用いたゲームが「Jours de Gloire」シリーズとして銘打たれ、多数Vae Victis誌に付録化されている。自分もかなり揃えて、実際にプレイもしてみたが、どうもそちらはピンと来なかった。「Eylau」をプレイした際は地図盤が狭すぎてユニットが動かしづらかった印象しか無い。「JdG」版のアウステルリッツも、戦いの一部をクローズアップした作りになっていて、全体を遊ぶとなると1ターンに処理するチットが70枚近くになると云う、ちょっと困った体裁だったのだ。 そのため「JdG」のレビューに関しては、このBlogでも再掲を見合わせている。

とは云え「Triumph & Glory」は、久しぶりにウォーゲームに復帰した我々が夢中になった最初のゲームである。もう何回も遊んだため、少々飽きも来ているが、何年かに一度は「久しぶりにあれやろうか」と言うだろう。身内の中では、かなりの好ゲームである。