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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

Command Magazine #34 「Drive to the Baltic / Grunward 1410」

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【回顧録:この記事は2014年3月に回想した記事である】

コマンドマガジン34号は、発売と同時に購入した。付録ゲームは1944年7月~8月におけるドイツ北方軍集団の戦いを扱った「Drive to the Baltic !」と、1410年のチュートン騎士団ポーランドリトアニア連合軍の戦いを扱った「Grunward 1410」である。どちらも実際プレイしたが、この記事では「Drive to the Baltic !」について触れておきたい。

「Drive to the Baltic !」のゲームスケールは、1ターン=3日、1ヘクス=6マイル=約9.6km、1ユニット=師団~旅団・連隊・戦闘団である。1ターンは、ソ連軍・ドイツ軍の順で行動セグメントを3回繰り返す。各行動セグメントでは「移動・戦闘」か「戦闘・移動」の順番が選択でき、そのセグメントで使用するC3i(指揮能力)ポイントを割り振る。その割り振ったC3iポイントと、振ったダイスの出目によってそのセグメントに移動できるスタック数と戦闘回数が決定される。

各ユニットには士気や練度を表す戦術値が記されている。戦闘時は、その戦術値に等しい数の戦闘チットを引き、そこに記された修正値を適用する。戦闘チットには一応「急降下爆撃により+4/-4」などと記され、ある種のイベントチット的な雰囲気を醸し出していた。

と書くとなかなか面白そうだし、実際本作は何回かプレイした。C3iポイントによって作戦が制限されるままならなさは好みだった。

ただ自分は、戦闘チットの処理があまり好きではなかった。両軍チットを引き合い、お互いの修正値を合計して差し引きするのが、どうにも面倒に感じられたのだ。チットには「騎士十字章」と書いていても、結局自分は数値しか見なかったので、そこに末期戦的な雰囲気を味わえなかったようだ。

勿論、ただ単に戦術値の差し引きだけでは戦闘結果の予測が見えすぎてしまうし、やはりOperation Combat Seriesの奇襲判定のように、何らかの振れ幅をもたらした方が良いのだろう。自分は割と面倒なシステムでもそれなりに楽しめるのだが、どうも本作のチット引きは性に合わなかった。それもまた自分の方向性を見定める意味で、貴重な経験だと思っている。