1999年7月にウォーゲームに復帰したものの、新たにゲームを買ったのは2000年1月になってからである。最初に購入した作戦級ゲームはOperational Combat Seriesの「Hube's Pocket」と「Burma」だ。いろいろとネットで情報を集め、どうやらこのOCSなるシリーズが一番面白そうだと思って注文した覚えがある。言ってみれば自分の第二期ウォーゲーム時代の皮切りとなった作品である。
「Burma」は1944年のビルマ戦線を扱った作品である。自分は第一期ウォーゲーム時代=学生時代、太平洋・アジア戦線の陸戦ゲームにはほとんど興味がなかった。もともとがWWII戦車プラモデル少年だったせいか、やはり派手な戦車の出てくるヨーロッパ、北アフリカ物に目が向いていた。しかしビルマ戦に関しては、すでにインパール関係の戦記を何冊か読んでおり、是非プレイしてみたいと思っていた。
本作を見てまず「なんてきれいなコンポーネントなんだ!」と驚いた。それは本作が飛び抜けて美しい作品だったと云うことではなく、しばらく触れていぬ間にウォーゲームの印刷技術がとても良くなっていたことに起因する。特にフルカラーのイラストを備えた航空機ユニットや象、ロバユニットを見て、知らない間にウォーゲームはこんなに風に進化していたんだな……と感慨深くなったものだ。
本作のAARはこのBlogにも3回記録しているが、それ以前にもずいぶん遊んだ記憶がある。恐らくOCSで一番遊んだのは「Burma」のウ号作戦シナリオだろう。やはり手頃なユニット数で遊べたのが大きいが、その分、東部戦線のような機動戦に移行するのには時間がかかってしまった。
自分を再びウォーゲームに引き戻したのは「Advanced Squad Leader」だが、新時代の魅力を教えてくれた作品はこの「Burma」である。間違いなく、自分のウォーゲーム史でもターニングポイントに位置する作品だ。