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Wargaming Esoterica

After Action Reports & Reviews of Simulation War Games ほぼ引退したウォーゲーマーの置き土産

【Operational Combat Series】「Sicily II」Campaign AAR part.1

MMP OCS Sicily II

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2017年初ウォーゲーム。今日は秋葉原イエサブにて、FORGER氏主催の「Sicily II」キャンペーンプレイ第1回に参加してきた。本日は第2ターンまでプレイしたが、カウンターの位置・状態をすべて記録し、次回また同じ状態で、第3ターンから続きをやっていこうという連続企画である。ちなみに主催のFORGER氏がイギリス軍、HA氏がアメリカ軍、N村氏が枢軸軍西部、自分が枢軸軍東部を担当した。

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枢軸軍東部を受け持った自分は、FORGER氏率いるイギリス軍と対峙することに。シチリア島南東部に上陸したイギリス軍は、早速、イタリア軍沿岸師団を攻撃した。士気の低い沿岸師団は、攻撃を宣言されただけで2/3の確率で降伏してしまうのだが、今回は徹底抗戦を選択。どうせ降伏するだろうと高をくくっていたイギリス軍歩兵連隊が、まさかの逆撃をくらって除去される羽目となった。沿岸師団ユニットは、この後の補給切れチェックにも生き残り、連合軍を少しだけ足止めさせた。

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一方、N村氏率いる西部枢軸軍は、第1ターン裏、果敢にアメリカ軍上陸海岸へ突進。上陸海岸を分断する位置に突っ込み、阻止爆撃をくらいながらも、留守番のアメリカ軍砲兵もろともLST(戦車揚陸艦)港湾を破壊する活躍を見せた。さらに枢軸軍は、第2ターンのイニシアチブで先手を取ったものの、このまま上陸海岸にいては返す刀で討ち取られるとばかりに後退。艦砲射撃の届かない内陸に戦線を張った。

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自分が受け持つ枢軸軍東部では、前線のイタリア軍部隊を後退させ、イタリア本土からドイツ第1降下猟兵師団を空輸し、これをカタニア平原に展開。III号突撃砲大隊を含む戦闘団を予備に指定し、連合軍の反撃を待った。しかし後から考えると、艦砲射撃を受けてしまう海岸沿いに予備部隊を置くのは危険。といって道路事情の悪い内陸部に予備を置くと、肝心な場所に急行できないし、痛し痒しである。

第2ターン裏、連合軍はシラクサを陥落させ、次なる目標アウグスタに狙いを定め、続々と部隊を上陸……というあたりでお開きとなった。東部枢軸軍担当としては次回、アウグスタでどれだけ時間が稼げるか、その後、カタニア平原でどれだけ粘れるかが鍵だろうか。あるいは粘っている間に、アメリカ軍がパットン将軍よろしくパレルモからメッシナへ突破するかもしれないが、まあそれはそれで。

【Wargaming Column】コレクションを整理する:2017冬

ウォーゲーム・コラム

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年末年始にかけて、所有ウォーゲームをかなり処分した。所有しているゲームは、BGG(Board Game Geek)でリスト化しているが、今回の整理で所有タイトルは130になった。BGGに登録されていない日本の同人ゲーム(ツクダ「戦国群雄伝」のエキスパンション等)も持っているので、実際の所有タイトルはもう少し多いはずだが、それでも一番多かった最盛期(多分300タイトルぐらい)から比べれば4割程度になったと思う。おかげでゲームを収納している押し入れはスッキリし、一目で所有ゲームが見渡せるようになった。遊べる選択肢は少なくなったが、厳選したタイトルばかりなので、それでも迷うし、ゲームに割ける時間や体力が減っていく中、自分が対処できるタイトルはこれくらいなのだろう。

しかし130タイトルと言っても、うち42タイトル(つまり3割以上)が「ASL(Advanced Squad Leader)」関連なので、ASL以外となると88タイトルになる。このうちWWII作戦級「OCS(Operational Combat Series)」13タイトルを筆頭に、WWII作戦戦術級「GTS(Grand Tactical Series)」やらナポレオン戦術級「Triumph & Glory」系やらシリーズものが大半を占めている。シリーズとは銘打っていなくても、GMT「Normandy'44」「France'40」「Ukraine'43 2nd Ed」あたりは、もう自分の中で「シモニッチWWII作戦級シリーズ」としてひとくくりにされている。GDW「The Third World War」と派生シリーズGMT「Next War」も同様。ツクダ「戦国群雄伝」と派生作「謙信上洛」「真田軍記」も同様だ。新規システムを覚える余力も減っているので、コレクション自体も、ある程度慣れたシリーズものに特化しつつある。

思い起こせば、自分が1999年にウォーゲームに復帰した時は、まずASLを買い揃え、OCSに手を出すところから始まった。それから十数年をかけて様々なウォーゲームに触れたあげく、そのほとんどを手放し、結局手元に残ったのはASLとOCSだった……というのも面白いと思う。そういう意味では、一周回って原点に戻ったのかもしれない。モノは少なくなっても、300タイトルに触れた後の130タイトルなので、選りすぐりの精鋭という感じもある。手放した後悔も特に無い。

もっと言えば、この先、今の130タイトル全部とつき合えるかどうかも分からない。つき合えないなら、さらに手放すだろうが、見切り候補としては、プレイ稼働率が低くなったGMT「Musket & Pike」シリーズ、OSG「Library of Napoleonic Battles」シリーズあたりだろうか。ただ、そのあたりを手放すには、まだ惜しい気がするので、しばらくは様子見である。最後まで残るのは、多分ASL、OCS、GTS、GOSSだろうか。いっそ、コレクションをそれだけにするという手もあるのだが、まだそこまでは……

【Wargaming Column】ゆく年くる年2016

ウォーゲーム・コラム

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2016年の購入ウォーゲームは、「GTS:The Greatest Day: Sword, Juno, and Gold Beaches」と「OCS:Beyond the Rhine」の2個のみ。2016年にプレイしたのも、このGTSとOCS、そして戦国群雄伝の3シリーズのみだった。昨年末の記事でも、2016年の自分を『引き続き「ほぼ引退」と言い張りつつ、自分の好きなシリーズゲームばかり遊ぶのだろう』と予想したが、まさにその通りになった。そして恐らく2017年もそうなるだろうし、買うゲームも遊ぶゲームも、どんどん絞り込まれてくるのだと思う。

コレクションの断捨離は2016年も継続され、手元のゲームはさらに減った。今年は、良いゲームだけれどもう遊ぶ機会は無いだろうなというタイトルを、がしがし手放していった。来年も処分は続けるし、やはり自分が本当に好きなシリーズゲームだけが手元に残っていくと思う。

とりあえず2017年以降に欲しいのは、今年遊ばせてもらった「OCS:Sicily II」と「OCS:Tunisia II」だろうか。いろいろ手放したが、OCS熱はまだ健在である。「GOSS:Atlantic Wall」も欲しいが、なにせ高額なのがネック。しかしその次のGOSS新作「Lucky Forward(パットン第3軍のロレーヌ戦)」が2018年に出るまでには確保して遊びたい。「ASL:Hakkaa Paale」と「ASL:Yanks 2nd」まで手が回るかは怪しい。あとOSGのLibrary of Napoleonic Battlesシリーズが放置中。すでに「Napoleon Against Russia」「Napoleon's Last Gamble」が出ているが、さて……

もちろん一番好きなGTSの新作「Operation Mercury」(来年前半には発売されそう)には期待しているし、GTSノルマンディ三部作のユタ海岸編、オマハ海岸編にも触れたいが、メインデザイナーのAdam StarkwetherがMMPから(あまり良くない形で)離れてしまったので、そのあたりどうなることやら。

というわけで2017年も、OCSとGTSは継続、GOSSとASLとLoNBに手が出るか、という感じだろうか。

今年遊んでいただいた皆様、どうもありがとうございました。

2017年も引き続き、ほぼ引退状態ですが、何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

【Operational Combat Series】「Sicily II」Landing AAR

MMP OCS Sicily II

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昨日は、秋葉原イエサブにてFORGER氏主催の「OCS:Sicily II」勉強会に参加。キャンペーン序盤の上陸プロセス(1.5ターンのみ)を遊んでみた。なにしろ長年OCSは遊んでいても、上陸作戦はあまりやったことがない。そのうえOCSでは、海上輸送と揚陸のルールがかなり細い。戦車揚陸艦(LST)と上陸用舟艇(LC)と水陸両用車(DUKW)にもそれぞれ異なる機能と役割があり、それらを正しく把握する必要がある。

また連合軍は、地図盤外のチュニジアに集積された大量の物資を、港湾の収容力(荷物の積み卸し制限)に合わせて、増援として送り込む。その確保のためにどう作戦を進めるべきか。逆に枢軸軍は、その補給パイプをどう締め上げられるのか。港湾に対する施設砲爆撃でその能力を削ったり、たとえ港湾を占領されても戦闘ユニットを隣接させてZOC内に拘束し港湾活動を妨害する(基本ルール19.0f(F))等々、単なる陸上戦シナリオに比べて、目を通すべきルールは非常に多い。そのあたりのルールや手順を再確認して、いずれキャンペーンシナリオをやろうということだった。

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さてゲーム開始。上陸上陸と言いつつ、戦いはまず航空戦から始まった。もちろん連合軍には大量の航空機ユニットがあるのだが、枢軸軍にもそれなりに質と数を揃えた空軍があり、しかも上陸地点をカバーできる(警戒空域としての10ヘクス以内に収められる)位置に複数の飛行場があるのだ。当然、枢軸軍(FORGER氏担当)は、その前線飛行場に空戦力5(かなり強い)のドイツ軍Bf-109g戦闘機を配置し、睨みを効かせている。イギリス軍(自分が担当)とアメリカ軍(HA氏が担当)は、まずその敵警戒空域を消すべく、やはり空戦力5のスピットファイアVを送り込み、制空戦闘を開始。ある程度、損害も被ったものの、警戒中の枢軸軍戦闘機を次々任務中止にしたうえで、爆撃機を枢軸軍飛行場に送り込み、対施設爆撃で駐機中の航空機ユニットにダメージを与えていった。この部分だけでも、GMT「Downtown」を思わせる作戦級空戦ゲームが味わえるので、なかなか面白い。

その航空戦と平行して、上陸プロセスも進行していく。自分が担当したイギリス軍では、2つしかないLST(戦車揚陸艦)が2つとも揚陸に失敗するという大アクシデントが発生。LSTは、揚陸に成功した直後、1SP(補給ポイント)を受け取れる港湾に変換される。2カ所で揚陸に成功すれば、1SP港湾が2つ出来、それが補給源となり、上陸部隊に補給が通り、チュニジアからの海上輸送も受け取れるのだが、その肝心のLST港湾が作れなかったのだ。一応、SPの揚陸に成功した海岸もあるものの、このままの状態で次ターンの補給フェイズを迎えると、補給切れになるユニットも多々出てくる。これは何としてでも第1ターンに港湾都市を奪取しなければ……ということで、急遽、特殊部隊2個中隊だけでシラクサ(港湾あり)を攻撃。奇襲頼みの攻撃で、なんとか奇襲が成立し、シラクサを奪取した。ちなみに空挺降下は、損失無しで降りている。

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イギリス軍は、奪った飛行場に、早速戦闘機を配置し、警戒空域を展開。イギリス軍空母2隻も、シラクサの北へ動き、海上から警戒空域を張り出した。ただアメリカ軍は、奪った飛行場がひとつだったため、その飛行場だけで上陸部隊をカバーしなければならないのがちと辛い。写真ではA-36戦闘機(空戦力4)が配置されているが、前線飛行場に配置するための、強力な戦闘機を残しておく必要もある(制空戦闘で強い戦闘機を使い切ると後で困る)。その代わりアメリカ軍は、ありあまる爆撃機を駆使して、あちこちに鉄道妨害マーカーを置き、ドイツ軍地上部隊による上陸海岸突進を防ぐ構えを見せた。

これに対して枢軸軍も、空で反撃開始。シラクサに残っていたイギリス軍上陸用舟艇(本来は洋上ボックスに戻して第二波、第三波を運ぶ役目。減ってしまうと洋上の部隊と補給ポイントが送り込みにくい)を潰すべく、制空戦闘をすること無く、Bf-109g(空戦力5)とFw-190A-5(空戦力4)の戦闘機2個を護衛につけて爆撃機2個を送り込んできた。当然、空戦力5のスピットファイアVが迎撃に上がったところ、これがすべて空戦に勝ち、たった1ユニットで4個の護衛+爆撃機編隊を追い返す大活躍。やはり制空権は大事、という話になった。

枢軸軍地上部隊は後退しつつも、連合軍港湾にユニットを隣接させ、ZOC効果により港湾活動を妨害。地味ながらも、連合軍の補給パイプを締め上げる効果は大きい。

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第2ターン。連合軍先攻。イギリス軍は、先のターンで失った戦車揚陸艦2つが、早くも帰ってきてくれた(ダイス1個ターン後に復活)。早速また揚陸させてみたが、このうち1つがまた揚陸失敗……。それでも続々と洋上ボックスから第二波部隊と補給ポイントが到着し、港湾活動を妨害していたイタリア軍ユニットも、艦砲射撃を浴びせて混乱させた後、戦闘によって除去できた。シラクサを奪った特殊部隊✕2中隊に関しては、イタリア軍を潰した結果、突破を得て、一気にアウグスタ西側ヘクスへ突破戦闘をしかけた。これもまた奇襲頼みの攻撃だったが、運良く奇襲が成功し、市街突入に成功。SAS大活躍だ。

アメリカ軍は、海岸に迫ってきたドイツ軍部隊を、歩兵師団を分割した分遣連隊で取り囲み、あえて攻撃せず、次の補給ターンの補給判定で死んでもらおうという判断。これが最終ターンだったので、失敗してもいいや気分で攻撃しても良かったのだが、やはりOCSの心のルール、「たとえミニシナリオでもキャンペーンシナリオをプレイしているようにプレイすべし」精神で攻撃が見送られたのだろうか(実際はアメリカ軍の補給ポイントが枯渇気味だった。それより先に4ステップ歩兵師団によるオーバーラン攻撃でSPを使いまくっていた)。

という感じで、たった1.5ターンでも濃密なゲームが展開された。プレイタイムも5時間近くかかったのではないか。三軍共同作戦と言えば聞こえはいいが、それだけ様々なルールを読む必要があり、規模はマップ1枚でも、結構敷居が高いと思う。逆に言えば、「Sicily II」さえプレイ出来るなら、OCSの航空作戦も海上輸送もマスターしたことになるので、がんばってここから入るというのもひとつの手かもしれない。

【Operational Combat Series】「Beyond the Rhine」

MMP OCS Beyond the Rhine

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昨年発売されたOCS(Operational Combat Series)第14作「Beyond the Rhine」をMMP社の秋季セールにて購入した。本体74ドル+送料67.15ドル。事前にプレオーダーもしていたが、昨年は経済的にバタバタしていたので、いったんキャンセル。しかし一年経って安く買えたわけだから、これは結果オーライ。(正価は134ドル。プレオーダー時でも100ドルだった)

本作が扱うのは、1944年9月から1945年4月(ドイツ降伏間際)までのWWII西部戦線。ゲームスケールは、1ターン=1/2週間、1ヘクス=3.5マイル。OCS東部戦線は1ヘクス=5マイルだが、西部戦線は3.5マイルで統一するらしい(今年発売された「Sicily II」も3.5マイル/ヘクス)。

お題は、フランスを解放した連合軍によるドイツ侵攻戦役+ドイツ軍の冬期反攻で、時期的にはマーケットガーデン作戦、スヘルデ河口戦、アーヘン攻囲戦、アルザス・ロレーヌ戦、バルジの戦い、ライン渡河戦あたりを含んでいる。しかし「お膳立ては史実通りだが、細かな展開は史実に沿わないであろう」のがOCSだし、細かな作戦を再現するものでもないだろう。その実アバウトなキャンペーンゲームなのだOCSは。シナリオは、全10本。バルジ戦までの秋季キャンペーン、バルジ戦からのキャンペーン等があるが、プレイし易そうな(マップ1枚、10ターン前後)のシナリオも3本収録されている。

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マップは全4枚+バルジ戦シナリオ「A Time for Trumpets」専用マップ1枚。険しい地形に加えて、びっしりと書き込まれた西方防壁マークがものものしい。ちなみにシナリオ名は、バルジ戦の古典的戦記から取られている。多くのバルジ戦ゲームで参考文献として挙げられているが、あいにく未読。

A Time for Trumpets: The Untold Story of the Battle of the Bulge (English Edition)

A Time for Trumpets: The Untold Story of the Battle of the Bulge (English Edition)

 

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カウンターシートは全8枚、カウンター総数2240個。そのうちアメリカ軍から見てみると、徹底的に効率化されたWWII最強の機動軍隊という感がある。機甲師団は、砲兵連隊まで装軌化されているため、敵ZOCにでも押し通っていける。独立砲兵も火力108・射程5、火力36・射程4と強力だが、これが移動モードでも、火力54、火力18を発揮するのだから恐ろしい。予備モードにして戦線後方に控えさせておけば、駆けつけ阻止砲撃で大概の敵は混乱させられるだろう。司令部も、移動モードですら指揮範囲が9もあり(ドイツ軍は戦闘モードでも10か8)、こちらも機動戦向けである。

しかしだだっ広いフランス西部では、その機動戦能力も遺憾なく発揮されただろうが、あいにく本作の舞台は、オランダの沼沢地やアルデンヌの森林、堅牢な西方防壁線と、機動戦には不向きこのうえない。さらに積雪、泥濘ともなれば、さらに足も鈍るだろうし、そのあたりの苦戦っぷりを味わえそうだ。

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一方のドイツ軍は、やはり敗色濃厚とあって、歩兵師団のAR(アクション・レーティング)は低く、国民擲弾兵大隊、東方大隊に至っては、痛ましい限りだ。もちろん細かくリサーチされたであろう各種部隊は、WWII末期戦ファン心をくすぐるが、ゲームでの展開を考えるに、どうせみな連合軍の砲爆撃で呆気なく混乱させられ、たいした活躍もできないんだろうなとも思えてしまう。舞台が守りやすい地形なのは良いが、反撃するにも厄介な地形だし。空に目を向ければMe262やHe162ジェット戦闘機もあるが、そちらも末期戦の徒花的なイメージが。

それでもまずは、バルジ戦シナリオ「A Time for Trumpets」(マップ1枚、全9ターン)から挑戦してみたい。バルジ戦と言いつつも、既存のバルジ戦ゲームより広範囲を扱っているため、視点も変わって見えそうだ。まあOCSのことだから、攻勢部隊が飛び出したはいいが、逆奇襲をくらって意気消沈、出オチで終わり、という展開もままあるだろう。とりあえず年内にはソロプレイにたどり着きたいと思う。

※そう言えば、アントニー・ビーヴァーがバルジ戦の本を出版したが、これ翻訳出ないのだろうか。

Ardennes 1944: The Battle of the Bulge

Ardennes 1944: The Battle of the Bulge

 
ノルマンディー上陸作戦1944(上)

ノルマンディー上陸作戦1944(上)

 

【Operational Combat Series】「Case Blue」Khar'kov 1942:The Failed Offensive AAR Part.2

MMP OCS Case Blue

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OCS第2次ハリコフ戦、後半戦。第4ターン表は、枢軸軍が先攻を選択。ハリコフ危うしと見た枢軸軍は、南部からドイツ第3装甲師団を引き抜き、市内へ急派した。ソ連軍の足を止めるべく、阻止砲撃も実施したが、運悪く効果無し。

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南部のソ連軍突出部は抑え込んだが、枢軸軍の増援補給はハリコフへ回され、南部で反撃できる余裕はない。以後、南部での戦闘は双方控えられ、戦闘の焦点はハリコフ正面に限定されることとなった。

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第4ターン裏のソ連軍。増援補給4SPはすべてハリコフ正面へ送り、市街の包囲を狙った。まずソ連軍は、ドイツ第23装甲師団(とは言っても戦車大隊1+砲兵連隊のみ)に事前砲撃を叩き込み、第15親衛歩兵師団+第90戦車旅団で包囲攻撃。これが運良く奇襲となり、このスタックを全滅させた。さらにソ連第22戦車軍団が、ドイツ第297歩兵師団の残余を除去し、ハリコフ正面2カ所に突破口を穿っている。

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さらに第5ターン表。ソ連軍が先攻を取ってダブルムーヴ。枢軸軍が戦線を整えぬうちにと、突破口から部隊を流し込み、ソ連第90戦車旅団はドイツ第17軍団司令部にも迫った(あいにくAR5の第244突撃砲大隊が一緒にいたので攻撃は見送り)。ハリコフ外縁ヘクスに籠もっていたドイツ第23装甲師団第126歩兵連隊も除去し、いよいよハリコフ市街へ隣接したいところだが、歩兵師団の足が遅く、戦線がなかなか押し上げられない。徒歩移動力1……

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第5ターン裏。枢軸軍は、ハリコフに籠もる2個ドイツ歩兵師団から分遣連隊を捻出して、どうにか戦線のようなものを構築。各軍団司令部は、前線から撤退。一応、ドイツ第3装甲師団(戦車大隊2+砲兵連隊)で反撃をかけようかとも思ったが、事前爆撃に向かったBf-109f戦闘機+Ju-87攻撃機に対し、ソ連空軍が必死の迎撃を見せ、空戦力で3勝っていたのに任務終了で追い返されるていたらく(しかもBf-109fはステップロス)。仕方なく枢軸軍は、阻止砲撃のみでお茶を濁した。

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最終第6ターン表。ソ連軍が先攻を選択。南部戦線からも4SPを引き抜き、合計8SPの攻勢用補給ポイントをかき集めた。しかしそのうち3SPを費やした3カ所での事前砲撃(各26火力)が2カ所で不発。仕方なく、それに続く攻勢の規模も縮小したが、先にも活躍した第15親衛歩兵師団が、ドイツ軍の分遣連隊相手にまたも奇襲に成功し、突破モードに。そのままハリコフ北西のドイツ軍飛行場へ突入し、Bf-109f戦闘機(1ステップ)を除去し、飛行場を奪取した。ソ連軍の攻勢用補給ポイントには、まだ余裕があったが、OCSの「たとえミニシナリオでもキャンペーンシナリオをプレイしているようにプレイすべし」という格言に従い、(実際には続くであろう)以後のターンのために留保した。

一応、第6ターン裏のドイツ軍ターンが残っていたが、まあ戦線を整えるだけで終わりそうだったので、ソロプレイもここで終わりとした。

8年ぶりにソロプレイした感想。マップ1枚、全6ターン、ユニットもほどほどと、スケール的には入門用シナリオとしてOKだと思う。障害物がほとんど無いロシア平原を、ユニットが動かしやすいと感じるか、守りにくくハンドリングしにくいと感じるかは人それぞれか。ソ連軍歩兵の移動力が小さいので、戦線そのものはあまり大きく動けないが、機甲部隊による蜂の一刺しを学ぶには良い題材かもしれない。OCSにおける平原での機動戦は、コントロールしにくいが、そもそもそれを想定して組まれたシステムだろうし、OCSらしさを感じる題材とも言える。両軍が攻めきれず、守り切れないというバランスなのも妥当かもしれない。まあ今更「Case Blue」を入手するのも難しいだろうが、MMPでは「OCS:Smolensk」(つまりPanzer Gruppe Guderianのあれ。1941年スモレンスク戦)なる、マップ1枚のゲームも予告されているので、東部戦線の入門作はそれを待つのも宜しいかと。

【Operational Combat Series】「Case Blue」Khar'kov 1942:The Failed Offensive AAR Part.1

MMP OCS Case Blue

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さてソロプレイ開始。第1ターン、先攻ソ連軍は、派手な事前砲撃(補給ポイント消費無し)を行った後、ハリコフの南で突破口を啓開し、予備モードだった第21戦車軍団でドイツ第8軍団司令部を攻撃。あいにく第8軍団司令部は取り逃がしたものの、ドイツ軍の補給ポイント2Tを奪い、気勢を上げた。さらに南でもルーマニア第6軍団司令部に迫ったものの、こちらも取り逃がし。

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一方、ハリコフ正面に攻めかかった部隊は、砲爆撃でドイツ軍5スタックを混乱させたものの、うち2スタックに逆奇襲をくらい、1ヘクス列の前進に留まった。これに対して第1ターン裏、枢軸軍はハリコフ南部の突破口を塞ぐため、早くもドイツ第3装甲師団を投入。迫るソ連第22戦車軍団のうち2ユニットを除去したが、突破口を塞ぐだけのユニットは無い。またハリコフ市内には増援のドイツ第71、305歩兵師団が湧き、防備を固めた。

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第2ターン表、ソ連軍が先攻を選択。さらに突出部を拡大すべく、ソ連第6騎兵軍団+第5親衛戦車旅団で西を攻撃した。両部隊は運良く突破モードにもなり、二度の攻撃で薄い枢軸軍戦線を食い破っている。一方、南西では第2騎兵軍団+第14親衛歩兵師団が攻撃をかけたが、こちらは逆奇襲をくらい、攻撃側2ステップロスという最悪の結果で意気消沈。

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ハリコフ正面のソ連軍もさらに攻勢を続けた結果、枢軸軍戦線は大きく破れ、ハリコフの北へ回り込める状態まで持ち込んだ。この戦線を支えるべく、第2ターン裏、ドイツ軍予備の第23装甲師団が出撃。まずはオーバーランソ連戦車旅団を攻撃……と思ったら、これが逆奇襲をくらい、第23装甲師団は早くも捜索大隊を喪失。戦線の破れも繕えぬまま、第2ターンが終了した。

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第3ターン。このままではいかんと枢軸軍が先攻を選択。南部でドイツ第100・第101猟兵師団、第1山岳猟兵師団がソ連軍の脆弱な横っ腹を攻撃した。しかし攻撃に成功したのは第101猟兵師団のみ。それでもその突破口から、予備モードだったドイツ第14装甲師団、第60自動車化師団が突入。ソ連軍突出部の根元を締め上げるように突破を果たした。また南部には、増援のドイツ第16装甲師団も到着しているが、これによる攻撃は補給ポイントの兼ね合いから見送り……。

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一方、上空では、ドイツ空軍が制空戦闘で活躍。このターンだけでソ連軍戦闘機4ステップを削った。ハリコフ南部の突破口もなんとか塞がれ、ソ連軍の進撃も停止しつつある。

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しかしハリコフ正面では、またもや第23装甲師団の反撃が失敗。枢軸軍は、戦線の穴を埋めきれぬまま、第3ターン裏を迎えることとなった。

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第3ターン裏。南部のソ連軍は、後退して戦線を縮小。結局、作戦のスタートラインまで戻った形である。しかしそれでも戦線が埋めきれない。もっとも攻める南部の枢軸軍にしても、この時点で補給ポイントは枯渇気味なのだが。

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おとなしくなった南部に比して、ハリコフ正面では戦闘が激しくなっていた。ソ連第3親衛騎兵軍団が、ハリコフ市内に陣取るドイツ第51軍団司令部+第23装甲師団第126歩兵連隊へ隣接。ソ連空軍の親衛Yak-1+IL-IIも、ドイツ空軍の迎撃を振り切ってこれを爆撃し、運良く混乱に。第3親衛騎兵軍団は、第126連隊を除去し、第51軍団司令部を孤立させている。ただしソ連軍も、ゲーム開始時に集積していた補給ポイントがほぼ尽きつつあり、これまでのような派手な攻撃が以後どれだけできるかは疑問である。

ということで第2次ハリコフ戦シナリオ、後半戦へ続く。